ときどき旅に出るカフェ(近藤史恵)

照明会社で働く仕事一筋37歳独身の瑛子。近所で見つけた「カフェ・ルーズ」の店主はかつての同僚の葛井円で、海外で出会った美味しいメニューを提供しているという。その雰囲気に惹かれて通うようになったが・・・。

瑛子の現状や将来に対する不安に、うんうん、そうなんだよねーと共感。「是が非でも結婚したい!」という気持ちも焦りも無いけれど、病気になったら、仕事を続けられなくなってしまったら・・・という不安は頭の片隅でずっと燻っている思いなんですよね。なので、瑛子にはすっごい親近感を持ちました。

カフェの美味しそうなお料理の数々と、瑛子の元に舞い込んでくる謎。いろんな国の料理に舌鼓を打ちながら、円との会話の中から謎解きのヒントを見つけたり、円が謎解きをしたりと、料理と謎解きのコラボが楽しかった。著者が同じなので、「ビストロ・パ・マル」とちょっと重なる部分もあったけれど、主人公が客という立場だったこともあって、また違った趣でした。

それにしても、こんなカフェが近所にあったら私も通い詰めたい!珍しいメニューと居心地の良い空間、そして、店主と客の距離感。店主が旅先で出会った料理のアレコレを聞きながら異国の地へ思いを馳せたり・・・。あぁ、瑛子が羨ましいなぁと思いながら読んでいたら、なんだか、だんだんと不穏な空気が流れてきて・・・。まさか、相続問題にまで発展していくとは思わなかったけど、それまでの、どちらかというとホッコリした雰囲気から一転、ドキドキピリピリな展開に驚きつつ、どうなるの?どうなるのー?という緊張感も味わえて、楽しませてもらいました。


面白かった。続編が出るといいなぁ。



(2017.06.14 読了)





ときどき旅に出るカフェ
双葉社
近藤 史恵

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