三鬼 三島屋変調百物語四之続(宮部みゆき)

待ちに待っていたシリーズ4作目。

相変わらずの分厚さに慄きつつ、読み始めると後は一気に最後まで読んでしまいました。今回はゾッとするような怖いお話もありましたが、クスリと笑えるようなお話もあって、そういう意味ではバランスが良かったかな。

・迷いの旅籠
死んだ人は生き返らない。これはどうあっても曲げられない真実で、曲げてはいけない理なんだと、そんなことを改めて感じました。どんな姿であっても傍にいて欲しいという気持ちは分からないでもないけれど。

・食客ひだる神
クスリと笑えるお話でした。・・・というのは、第三者だからなのかもしれないけれど。弁当屋夫婦のような気持ちで受け入れるって難しいのかもしれないけれど、でも、だからこそ長い付き合えたし商売も繁盛したんだろうと思うと、”心持ち”ってすごく大事なことなんだなぁと思えました。何事も悪い面ばかりを見るのではなく良い面もあるんだな、と。最後の別れは切なかった。

・三鬼
表題作らしい胸に迫るお話でした。重苦しく、辛く、切ない。読んでいて息が出来なくなるような、そんな気持ちにもなったり。でも、ラストには救われた。

・おくらさま
「おくらさま」に纏わるお話も切ないものでしたが、それよりも何よりも、おちかに訪れた別れが切なくって・・・。将来、良い方向にいくのかなぁとちょっと期待してだけに、この展開は残念でした。でも、おちかの気持ちが随分と変わってきてるのかなとも思えて、今後が楽しみにもなったのでした。


(2017.03 読了)




三鬼 三島屋変調百物語四之続
日本経済新聞出版社
宮部 みゆき

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