パラドックス13(東野圭吾)

なんというかね、確かに面白かったんだけど、でも、モヤモヤというかスッキリしないというか・・・。なんとも微妙な読後感なんですよねぇ。

まず「P-13」という現象がイマイチ理解できず。まぁ、小説の中でも「何が起こるか分からない」って、曖昧にしてあったのはあったんだけどね。それなら、読んでるこっちも分かる訳がないよね~と、あまり気にせず読みましたけど(笑)

で、その「P-13」のせいで、東京に残されてしまった13人の男女。訳も分からない中、残された人々でなんとか生き延びようとするものの、様々な天変地異も襲い掛かってきて、一人欠け、また一人欠け・・・。

今までの状況と違う環境で生きていこうとするとき、人はどうなるのか。そういう意味では、様々な人間模様が読めて面白かった。そして、「世界が変われば善悪も変わる」というのは目から鱗でした。確かにそうだよなぁと思いつつ、でも、気持ちを切り替えるのはなかなか難しそうだなと思ったんですけどね。

どうなる、どうなる!?とワクワクハラハラドキドキしながら読み進めていったんだけど、「イブ発言」から一気に気持ちがトーンダウンしちゃいました。なんかね、すっごい違和感。たしかに、誠治の言いたいこともわかるけど、それって、もうちょっと先の話じゃないの!?と思えてしょうがなかった。今は、なんとか生きて、ある程度まで生き延びて、少なくとも10年先が見通せるようになってから、そういうことは考えればいいんじゃないのかなぁと思ったんですよねぇ。どうして、この時点でそこまで考えなければいけないのか。まぁ、それが誠治という人物なんだと言われればそれまでなんだけど。どうも、シックリこなかったんですよねぇ。

で、その気持ちのままラストまで読んじゃって。あの展開もモヤモヤでして。なんともスッキリしない読後感となってしまいました。最後に二人が出会ったのは嬉しかったけどね。




(2014.09.26 読了)





パラドックス13 (講談社文庫)
講談社
2014-05-15
東野 圭吾

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