ガンコロリン(海堂尊)

様々な医療現場を舞台にした5編の近未来的SF短編小説集。

しばらく、海堂作品は読まない。
そう思っていたのに、目に留まるとついつい手を出してしまうという不思議(笑)短編集だから、面白くなかったらやめればいいや~という軽い気持ちで読んだら、最後まで挫折せずに読みきっちゃいました。うん、これはなかなか良かった!・・・って、エラそうですが;;;


最初の1編目から風刺が効いてて面白かった。「健康増進モデル事業」の対象として選ばれた男性が、治療以外のあらゆる手段で健康になっていくというお話。国の事業なので、国家権力を思う存分発揮して、障壁を取り除いてくれるんだけど、それに慣れた頃にイキナリ放り出されちゃったりして、読みながら笑っちゃうんだけど、でも、心の底からは笑えないという。

こんな風に、思わず笑っちゃうけど、ちょっとヒヤリドキリとするというお話が多かったかな。

5編それぞれに、それぞれの魅力があって、楽しめました。楽しめたけど、ちょっと怖さも感じたりもしました。本当にこんなことが起きそうで(実際、起きただろうということもあったし)、笑えない部分もあったんだよねぇ・・・。

そうそう!バチスタ・シリーズの速水が登場した短編(被災地の空へ)もあって嬉しかった。東北で大震災が起こったという設定だったので、内容的は嬉しいものじゃなかったけどね。




・健康増進モデル事業
・緑剥樹の下で
・ガンコロリン
・被災地の空へ
・ランクA病院の愉悦



(2014.02.07 読了)





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新潮社
海堂 尊

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