けむたい後輩(柚木麻子)

・・・あ、あれ。なんだかなぁ・・・。なんていうのかなぁ・・・。なーんかちょっとスッキリしないなぁ・・・。う~~~ん;;;と思いながら読了。

最近、ハマっている作家さんの一人で、既刊本はどの作品もちょっと痛かったりもしつつ、面白かったんです。で、この作品で無事にコンプリート!おぉ、パチパチパチ(拍手)・・・のハズだったんですけどねぇ。最後の最後の、それも近刊本で、なんだかなぁ~な読後感って。面白くなかった訳ではないんですよ。だって、途中で読書ペースが落ちることなく、一気読みしちゃったくらいなんだから。でもねぇ、なーんかねぇ・・・な読後感。ということで、ちょっと複雑です。。。

両家の子女が集まる女子大を舞台に、元有名人の自意識過剰な栞子と、その栞子を盲目的に崇拝する後輩の真実子、そして、真実子の親友である美里の姿を描いた物語。

最初は栞子に、途中からは真実子にイライラ。イライラ、イライラ、イライラ・・・しっぱなしーっ。もうね、この二人にはまぁーーーーったく共感できなかった;;;

とにかく、栞子の自己中っぷりが目に余るっていうかね。よくぞそこまで、と呆れるくらい。最初はそんな栞子の言動にイライラ怒りまくってたんですが、だんだんと可哀想になってきてしまったんですよね。大学在学中だけならまだしも、卒業して、社会人になって、”オトナ”になってからも、変わらずにいる。変われずにいる。プライドだけは高くって、変な男に夢中になり、追っかけてばっかりで・・・。誰か、彼女を何とか出来なかったのか、変われるような出会いがなかったんだろうか、そう思ったら、イライラは収まって、逆に哀しくなってしまいました。

で、その反動なのか私のイライラは真実子へ(笑)ただの能天気な馬鹿でもなさそうなのに、何故、そんなにも栞子を盲目的に慕えるのか。何度も何度も、何度も、裏切られて、酷い扱いを受けても、それでも栞子を信じて従う真実子。最初はね、大学生になってまでそんなんで大丈夫なの?と心配の方が大きかったんですが、だんだんイライラしてきちゃって;;;途中からは、美里と一緒に「いいかげんに気づけよ!」と怒鳴りつけたくなりました。ラスト手前で「栞子さんを守らなきゃって思った」みたいなセリフを読んだ時には、怒りが最大級に・・・。そう思ってんだったら、盲目的に従うんじゃなくって、もっと違う方法があったんじゃないのーっ!と胸倉を掴んで言い寄りたくなりました。・・・って、柄の悪い読者;;;

そして、エピローグ。栞子の変わらなさと真実子の変貌ぶりに驚かされる。てか、こんな真実子をみたら、ますます大学生の時の真実子ってあれがホントに素だったの?と疑問を感じちゃって・・・。実は栞子のこともよーく分かってて、騙されたフリをしてたんじゃないの?と疑いの気持ちがふつふつと湧いてきたんですよねー。って、私ってば性格悪いなぁ;;;でも、これって私の勘ぐりすぎなんでしょうか?

・・・と、なんだかイライラしっぱなしで最後もモヤモヤの残る読書だったんだけどね。でも、栞子はどんなことをやってくれちゃうの?それに対して、真実子はどうするの?そして、どんなミラクルを起こすのかしら~?と、ちょっとワクワクした気持ちも味わえたので、そういう部分は楽しめました。だから、先へ先へと読んじゃったと思うし。あと、栞子と真実子のインパクトが強くって影に隠れがちだったけれど、美里もちょっと変わってましたねー。ま、でも、3人の中では美里の気持ちに一番、寄り添えたかな。

そういえば、柚木作品では食欲を刺激される事が多いので覚悟してたんだけど、この作品ではそれほどでもなく。それはそれで、ちょっと期待はずれだったかな~。・・・って、なんか私、間違ってるような気もしないでもないけどさ(笑)



(2012.04.04読了)






けむたい後輩
幻冬舎
柚木 麻子

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