大きな熊が来る前に、おやすみ。(島本理生)

島本作品3作品目。でも、気持ち的には2作品目。だって、1作目(シルエット)は読んだことを忘れてたし、内容も全く覚えてないんだもん(笑)「恐るべし高校生!」とかって絶賛してるくせに;;;そのうち、機会を見て再読しよう。

ということで、何から読んでいいのか分からず、図書館の棚に並んでいる作品を端からおずおずと手にしているところって感じです(笑)先日読んだ「クローバー」が「可もなく不可もなく」だったので、この作品は”おずおず”というよりも”不安でどきどき”な感じで読み始めた。

面白かった~。タイトルから想像してたのとは違って、かなり重い感じの3編が詰まった作品だったけど、結構、がしがしっと読んだ。

動物がタイトルになってたりもするので、もうちょっとほのぼの系なのかな~と思ったんだけどね。どの作品も、ちょっと生真面目で地味な女の子の恋を描いてあるのは一緒なんだけど、ラストにホッとできるのは最後のお話だけ。他の2編は、かなり危うい感じだし、女の子の切なさがちょっと痛い。

同棲して半年だけど、なんだかいつ振り子がぐるんと振れてもおかしくないようなバランスで日々を送っていた時、彼女は彼から暴力をふるわれる。二人には触れたくない過去があって・・・という表題作の「大きな熊が来る前に、おやすみ。」は、読みながら、いつこのバランスが崩れるんだろう、どんな破綻が待っているんだろうと、すっごいドキドキしながら読んだ。なんだか危ういままで終わってしまって、この後どうなるのか・・・とドキドキ気になる~。

無神経な言動を繰り返す男子学生に、いつの間にか恋心を抱いていた彼女だったが、ある日、彼が漏らした一言で彼女は・・・という「クロコダイルの午睡」は、ちょっと切なかった。ちょっとじゃないかな。恋した相手に、そういう理由でダメだしされたら・・・ねぇ。でも、それであの行動っては怖い。私も「ついウッカリ;;;」っていう失言をしちゃったりすることがあるので、なんだか他人事じゃないような気もするし・・・。

そして、最後の「猫と君のとなり」。やっぱりこれが一番、好きです。私が猫好きってのもあるけど、ラストの二人の会話は嬉しかったなぁ。元彼には怒り心頭だっただけに、「良かったね~」とホッとした。途中の中学生時代のエピソードも好きでした。




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