初恋素描帖(豊島ミホ)

中学2年生の恋を描いた連作短編集。

2年2組という1クラスの生徒達20人の恋模様。面白い試みだなーと思いつつ、表紙を捲ると出席簿が目次になっていた。おぉーっ、こういう趣向はなかなか好き。よーく見ると、このクラスは35人。お話は20話。・・・全員じゃないのかぁ;;;そこはちょっと残念でした。まぁ、35人全員分の恋を描くのは大変だろうけどね。

豊島さんらしい恋模様。ドキドキして甘酸っぱさを感じるものの、痛かったり、苦かったり、切なかったり・・・。でも、なんだかちょっと物足りないような、そんな印象です。うーん、なんでだろ?

20人の恋模様。見つめるだけだったり、誰かを想う姿を眺めているしかなかったり、想い合っていたり、その想い合う二人を見ていなきゃいけなかったり、同性への想いを抱えていたり・・・。本当に色んな恋があるよなぁ、と改めて思う。まだまだ未熟な想いだったりして、自分でその気持ちを持て余してしまうことも多い。あ~、そんな想いを私も抱えていたこともあったなぁ・・・と、懐かしく思い出したりもして。いつもながら、豊島マジックにかけられて、ぎゅぅぅぅっと胃を絞られたような心地にもなりました。

恋模様を描きながら、クラスの人間模様も描かれる。中学生って、もう随分と前のことになるのに、つい自分の中学2年生の頃を思い返してみたり。・・・思い出したくないことまで思い出して、オロオロしてみたりもして(笑)まぁ、もうそれも時効だよね。そろそろ”良い思い出”に分類したいなぁと、そんなことを思った。そう思えるようになった自分にびっくり。

描かれなかった15人の子ども達は、どんな想いを抱えているのだろう。読みたいなぁ。いつか描いてくれるといいなぁ。


初恋素描帖 (ダ・ヴィンチブックス)
メディアファクトリー
豊島ミホ

Amazonアソシエイト by ウェブリブログ


"初恋素描帖(豊島ミホ)" へのコメントを書く

お名前
メールアドレス
ホームページアドレス
コメント