カシオペアの丘で(上)(重松清)

重松作品なので、癒しの物語だと思っていたんだけど、許しの物語のようです。

小学4年生の少年少女達4人がボイジャー号を観ようと集まった夜。その場所「カシオペアの丘」に将来、遊園地を作ろうと約束する。そして、40歳を迎える彼らは・・・。

こういうシーンから始まった物語。このシーンを読んで想像した内容と、始まった物語がちょっと違ってて戸惑ってしまった。てっきり、歳を重ねた彼らが何かのきっかけで再会し、あの頃、約束した遊園地を作るべく奮闘する・・・んだと思ってしまったんだけどねぇ。なんと、”カシオペアの丘”という名前の遊園地が既にあって、思わずビックリ(笑)思い込みはいけませんなぁ。

最初から、泣け泣けと言われてるような印象でした。いや、私の涙腺が緩すぎるだけなんだろうけどね。文字の間から、痛み、切なさ、悲しみ、そして優しさ。そういうものが溢れているような、そんな作品でした。

一緒にカシオペアを見上げた4人が、それからとても辛く苦しい日々を送る。それぞれが抱える荷物は重くって、ポイッて投げ出せるようなものでもない。そして、4人だけの物語ではなく、第三者も入ってくるんだけども。その彼らの役割が、まだよく分からない。何故、川原さんとミウさんという二人が入ってくるのか。上巻を読んだ限りでは、特に彼らが必要だとは思わないんだけどなぁ・・・。登場させたからには、何らかの役割があるんだろうけど、それが何なのか想像すらできない。特に川原さんはねぇ・・・。下巻でどういう風に関わっていくのかなぁ。楽しみでもあるけど、この4人の中に入ってきて欲しくない、そんな気持ちにもなってしまいます。

一緒にカシオペアを見上げた4人が、それぞれ抱えた荷物を降ろせる日。それは一番辛く悲しい日になりそうな気がするんだけど・・・。どうか私の予想が外れてますように・・・祈りながら下巻を読もうと思う。


カシオペアの丘で(上)

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