私の男(桜庭一樹)

うーわー。どろどろ。

タイトルや新聞で目にした広告文から、ある程度の予想はついていたけど、ここまで”うひー;;;”だとはね。・・・と思いつつも、なんだかそこまで「げ、げげん;;;」と引いてしまうほどのドロドロさを感じないのは何故でしょう?ちょっと不思議。

章を追う毎に過去へと遡っていく。父と娘の絡まりあう様子が淡々と語られていく。読みながら、私までも二人に絡め獲られるかのようにのめり込んで読んでしまった。「赤朽葉家の伝説」よりも短い作品ながら、読み応えでは負けていない。むしろ、こっちの方が読み応えがあったような気もするなぁ。

花と父の淳悟。それぞれが犯した罪。二人で犯した罪。到底、許容できるものではないのだけれど、読んでいるとそれがとっても自然で、当然の結果のように思えてくる。自分が花だったら・・・と想像してみても、拒否反応を感じない。私も花と同じように淳悟に接してしまうような気がするなぁ。
・・・って、えぇっ!?自分で打った文章に自分でびっくりしちゃうよ。うーーん。これも桜庭ワールドのなせる技なんでしょうか;;;

読み終わった後、ふぅ、と一息ついて、最初の一章を読み直す。始めに読んだ時よりも、花の語りや淳悟の言動がずんずんと心に響いていくる。そして、次の章へ。・・・気が付くと、一気に再読までしてたよ。

私の男

"私の男(桜庭一樹)" へのコメントを書く

お名前
メールアドレス
ホームページアドレス
コメント