桜庭一樹読書日記 少年になり、本を買うのだ。(桜庭一樹)

2006年3月から1年間、東京創元推理社HPで月刊連載されたものを纏めた作品。タイトル通り読書日記。何を買って、何を読んだってことが書いてある。本の感想自体は、あんまりないかなぁ・・・。触れられている本の数は多いけど、さらりと触れてあるだけなので、そこが物足りないといえば物足りなかったかな。

ポストイットを右手に握り締めて読んだ。生まれて初めて、読みながら本に付箋をつけましたよ。いや~通販のカタログ見ながらってのはよくやるけど、”読み物”でこれをやるとは想像だにしなかった。

それにしても、スゴイ。
もうね、この言葉しか出てこないです。すんごい読書量。量というより、読むスピードが・・・。一番スゴイと思ったのは、昼間買った杉浦日向子さんの本を”夜、一気にぜんぶ読んだ”って記述のところ。だって、買った本の冊数が半端じゃないんだもん。”1冊買って店を出て、信号待ちでちょっと読んだら面白くて、慌てて引き返して8冊ほど買った”って書いてある。私の見間違いじゃないよね?と、何度も見返した。ってことは9冊だよ、9冊。それを一晩で読破!すっごいですねぇ・・・。

読書量の凄さに圧倒されつつ、日常のあれこれにいろいろと笑わせてもらった。特に両親との会話には爆笑。スルーしちゃいそうなあれこれを捕らえて読者を笑わせる。そこらへんは、さすが作家さんだなぁ~と思いました。

読み始めてすぐに、すっごい共感できる文章を発見してテンションがあがった。

戦利品の本を取り出して表にして、裏にして、裏のあらすじを読み、開いて1ページめのあらすじを読む(内容は同じ)。登場人物表を見て、本文をちら見して、解説を読み、広告を読む。開いて匂いをかぐ。紙とインクの湿った匂いがする。いい匂いだとしみじみしていると、ワッフルがきた。食べながら解説をもう一回、じっくり読む。
 本文はうちに帰ってから。日本茶をいれて、こたつにもぐって読む。(P.8)


うっわー!わかるよ、わかるよーっ!私も、すっごい楽しみにしていた本を入手した時は、そんな風に読み始めるんだよねぇ。たぶん、11月にもコレをやる。・・・予定(笑)だって、図書館シリーズ(有川浩)の最終巻が発売されるんだもん。

それから、こんな記述にも大きく頷く。あ~私もそういう思いをしたことがある。ってか、しょっちゅうしている。こんなにすんごい読書家の桜庭さんでも、同じような思いをしてるんだなぁ~。少しだけ、焦りのようなものが減った。ような気がする(笑)

「この世に傑作は存在するが、知らずにその書棚の前をなんども、なんども、なんども、フンフン鼻歌を歌いながら通り過ぎてしまうのだ。ばか。俺のばか。いつもの書店の棚にも、それらはまだ埋もれているのかもしれない、と思うと、たまらない気持ちになる。出合わないって、おそろしいことだ。怖いので、布団を被って寝た。(P147)

触れられている作品について、下段に注釈がついているのも良かったなぁ。桜庭さんのコメントだったり、編集者さんだったりの短い言葉に頷いたり、ほ~と興味を持ったりしました。「吸血鬼カーミラ」(レ・ファニュ)について、編集者のK島さんが”カーミラといえば姫川亜弓「ガラスの仮面」”ってコメントされてるのを読んで、私も私もぉーっ、とテンションあがりました(笑)

桜庭さんって、こんなに身を削るようにして作品を書いてるんだな、ということも知りました。そこまでするのかっ!?って、すっごく驚きましたね~。作家さんがみんなこんな風に作品を書いている訳ではないんでしょうが、これから本を読むときは心して読もうと思ったよ。もっともっと大切に、心に刻み付けるように読まなきゃ!って。一つの作品を作る大変さを感じて、生み出してくれたことへの感謝の念を忘れずに。
・・・すぐに忘れて、またいろいろグチグチ言いそうだけど(笑)


そして、とある記述にめっちゃ反応する私。
友だちが、お盆にあった都心の大停電の話をする。~本文より~
あ~あの時だっ!この日、私は横浜におりました。ホテルで朝食を取り、部屋に帰ってTVを眺めていたらこのニュース。大慌てで、別ホテルに泊まっていた某所の室長に連絡を取ったんだったなぁ・・・。あの時は、羽田までどうする?と焦りつつ、夕方の飛行機だったから、お昼はしーっかり中華街で点心を食べたんだったよな、なんてことを懐かしく思い出す(笑)前日のお昼も中華街だったんだよねぇ。美味しかったなぁと思いつつ、他のアレコレの記憶も甦る。行きの飛行機が落雷の関係ですんごい遅れたり、炎天下歩いたり、夕日や風や花火やいろいろ。楽しかったなぁ・・・(しんみり)
そういや、その頃は桜庭さんの存在すら知らなかったんだな、私は。



チェックした本を備忘録代わりに残しておこうと思います。すぐには難しそうだけど、いつか全部読めるといいな、という希望を込めて。

・青チョークの男(フレッド・ヴァルガス)創元推理文庫
・月の骨(ジョナサン・キャロル)創元推理文庫

これ、読みたい本として手帳にメモってあった;;;いつメモったのかも不明・・・。
・絶海の訪問者(チャールズ・ウィリアムズ)扶桑社ミステリー
・東京バンドワゴン(小路幸也)

この著者の名前は、お邪魔させてもらっているブログ様でよく見かけるなぁ、と。”ベストセラー”という言葉に慄きつつ(ベストセラーとは相性がイマイチなことが多い;;;)読んでみようと思う。
・地底のエリート(K・H・シェール)
「バナナの皮がきっかけで地球が滅ぶ作品があった」って説明に爆笑しつつ読書欲を書き立てられた。めっちゃ気になる。
・エンジェル、エンジェル、エンジェル(梨木香歩)
これ、読むのシンドソウ;;;と思って手が出なかったんだけど。これを機会に読んでみるかな、という気持ちになった。
・ハルカ・エイティ(姫野カオルコ)
・杉浦日向子さん

9冊一気読みするくらい魅力ある作品を書かれるのか!と興味津々。
・小さな本の数奇な運命(アンドレーア・ケルバーケル)晶文社
・妖櫻記(皆川博子)

これ読んだような気がするんだけどなぁ・・・。タイトルには覚えがあるけど内容がさっぱり。今度、図書館でチェックしてみなきゃ。


うっわー多すぎ;;;

桜庭一樹読書日記―少年になり、本を買うのだ。

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