腐れ梅(澤田瞳子)

「北野天満宮」の創建を巡る物語。
・・・と言っていいのか!?とドキドキするくらい、俗な物語でした。

平安時代。表向きは巫女を名乗りつつ、内実は色を売って暮らす似非巫女の綾児(あやこ)。同じような境遇の阿鳥(あとり)から、あやしい儲け話の誘いが持ちかけられるが・・・。

色を売る似非巫女が菅原道真公を祭る「北野天満宮」の創建の中心人物で主人公。というのに、最初から毒気を抜かれるというか何というか・・・。菅原道真公と言えば学問の神様として有名で、主人公として描かれる綾児とは全く結びつかないっていうのが正直なところ。でも、読み進めていくと、最初の始まりっていうのは、こういうものなのかもしれないなぁと思えてくるんだから不思議。なんと言っても、登場する人々の愛欲が赤裸々に、そして生き生きと描かれていて、読み進めるごとに物語にのめり込んでいく。だんだんと、これが真実と言われても信じられるなぁと思えていきました。

やるせない気持ちにもなるラストでしたが、すごく面白かった!読み応えがありました。

初読み作家さんだったんですが、他作品も読んでみたいと思いました。






(2017.09 読了)




腐れ梅
集英社
澤田 瞳子

Amazonアソシエイト by 腐れ梅 の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル


この記事へのコメント

この記事へのトラックバック