五十坂家の百年(斉木香津)

なんというか、まぁ凄いお話でした。

新聞の広告に惹かれて手に取りました。初読み作家さんだと思っていたら違ってた(笑)自分の記憶力の弱さにちょっと凹みつつ、もう間違わない!と思えたこの作品を読めたことに嬉しさを感じたのでした。


冒頭にも書きましたが、本当に凄い作品でした。でも、ひぇーっと慄きつつ、面白くって夢中で読んでしまいました。ただ、登場人物が多くって!4世代くらいの人たちが登場するので、途中で関係が分からなくなっちゃって、何度も冒頭の家系図をめくりましたよ。いやぁ、この図があって本当に助かりました。これがなかったら最後まで人間関係が整理できないままだったかもしれません;;;


*****

ネタバレ含みます。
未読の方はご注意を。

*****
















双子の老姉妹の死から、現在と過去を行き来しながら、五十坂家でずっと隠されてきたことが段々と明かされていく。璃理子についてはまぁ想像通り、弥生の事故については双子が関わっていそうだとは思いつつ動機が分からず、あれこれと想像を膨らませてたんですが、私的には「それか!」という真相でした。確かに、そうなるよなぁとは思うけど、そういう真相は全く予想できてなかったので驚きでした。

そして、これまたまさかの由羽の思い。思わずえぇーっ!?と叫んじゃいましたよーぅ。過去の出来事ばかりに目を奪われてた・・・。でも、この驚きが嬉しいんですよね。とはいえ、ちょっと悔しいけどね(笑)

それにしても、璃理子の性格というか人格はすごかった…。どうやったら、こんな思考を持つ人間が出来るんでしょうか。確かに両親の甘やかしっぷりは度を越していたとは思うけど、それだけでこんな風になっちゃうものなのかなぁ・・・。もって生まれた”資質”みたいなものも大きいんでしょうけどね。こういう人間が身近にいると、どうしたって振り回されるだろうし、罪を犯してしまうのも理解できるなぁと思いました。罪は罪だから、それ自体をまるっと容認は出来ないけどね。でも、気持ちは分かるし、私自身も「罪を犯さない」とは断言できないなぁと思います。どっちにしろ、弥生が可哀想でした。そして、そんな母親を持つことになってしまった双子の蘭子と蝶子も。

最後は、この負の連鎖を断ち切ることが出来て良かったと思えるラストでホッとしました。




(2015.06.14読了)



五十坂家の百年
中央公論新社
斉木 香津

Amazonアソシエイト by 五十坂家の百年 の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル


この記事へのコメント

苗坊
2015年06月20日 20:22
こんばんは。
私も何度も家系図を見ながら読みました^^;
凄まじいお話でしたね・・・。
本当に何よりも弥生が可哀想でした。
璃理子は本当に凄まじかったですよね・・・甘やかしていたらああなるんでしょうか。甘やかされたことがないから分からないですけど^m^;
私も由羽の想いにはびっくりしました。同じく過去の事ばかり気になっていて盲点でした。
最後はすべてわかってスッキリしました。
家系の呪い?も絶つことが出来て良かったです^^

すずな
2015年06月22日 05:32
>苗坊さん
家系図は必需品でしたよね(^^;
私も甘やかされたことがないから分からないですけど(笑)、璃理子についてはいくらなんでも…と思わずにはいられなかったです。まさに”凄まじかった”という言葉がピッタリです。璃理子の一番の被害者である弥生が可哀想でしたね。
最後はホッとできる展開で良かったですよね。

この記事へのトラックバック

  • 五十坂家の百年 斉木香津

    Excerpt: 五十坂家の百年著者:斉木 香津中央公論新社(2015-04-24)販売元:Amazon.co.jp その朝、双子の老姉妹が手に手をとり崖から飛んだ。葬儀のため集まった家族は、武家屋敷の床下から四体の.. Weblog: 苗坊の徒然日記 racked: 2015-06-22 20:44