かたづの!(中島京子)

江戸時代初期、東北に実在した南部藩の女大名を描いた物語。

男性だけだと思っていた大名に女性がいた!?これって、実話?それとも創作?どっち??と驚きながら検索したら、実在の人物でした。ホントにいたんだ!!と、それはそれは驚きの事実でした。そして、その驚きも相まってすっごくワクワクしながら読み始めました。


いや~面白かった!
ついついのめり込んで一気に読んでしまいましたよー。

語り手が羚羊(かもしか)というのも面白い。それも”一本角”の羚羊。死してから南部の秘宝となった片角様。彼が語る、八戸南部氏20代当主である直政の妻で21代当主となる袮々の生涯。

夫や幼い子供を殺されながらも従わなければならない理不尽。藩を守るために犠牲にしなければならなかった様々なこと。それでも、強く、慎重に、でも時には大胆に、藩を守るために様々な事柄に立ち向かっていく。強いなぁと感心しつつ、でも、心の奥底にある悲しみを思うと切なさでいっぱいになりました。強くあり続けなければ、生きていけなかったんですもんね・・・。

元々、歴史物が好きだったのもあるんでしょうけど、最初から最後まで貪るように読んでしまいました。袮々が亡くなった後の、片角様の行く末や想いがまた切なかった。片角様って今も実在してるんでしょうか。いつか、見れるといいなぁ・・・。


(2014.10.24 読了)





かたづの!
集英社
中島 京子

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