糸切り 紅雲町珈琲屋こよみ(吉永南央)

「紅雲町珈琲屋こよみ」シリーズ第四弾。

気が付けばシリーズ4冊目!早いですね~。今回も、珈琲と焼き物のお店「小蔵屋」を営む草さんが遭遇する謎とその真相に、ちょっとハラハラしつつ、ほっこりさせられました。

このシリーズは”人情もの”というには、ちょっとビター色が強いんですよね。なんといっても、私の涙腺がそんなに緩まないんですもん(笑)万々歳で「良かったね~!!」という風にはならない。苦い部分は苦いまま、ちょっと顔をしかめながら「でも、まぁ、良かったよね・・・。」と呟くような、そんなお話。涙腺大決壊の人情ものは、それはそれで良さがあって、個人的には大好きなんだけど、こういう感じのも良いなぁ~と思ってついつい読んでしまいます。

今作のメインは紅雲町にある五軒だけの小さな商店街「ヤナギ・ショッピング・ストリート」。草さんが車にひかれそうになり、電器店の店先にあったマスコット「ドリ坊」を壊してしまったことから始まります。その時に拾った手紙の謎。そして、小蔵屋で始まったいやがらせ。ヤナギで進む改修工事の行方・・・と、色んな事が連鎖のように絡まって、それがひとつに繋がっていく。予想してたものとはちょっと違った展開になっていくのも嬉しかったりするんですよね。ちょっと悔しいけどね(笑)

陶芸家の壊した香炉の行方にはドキドキしちゃったんですが、まさかの結末に「そこか!」となりました。まぁ、そんなもんよねーと思わず笑みがこぼれました。


次はどんな草さんに会えるかな。続編が楽しみです。



(2014.10.21 読了)





糸切り 紅雲町珈琲屋こよみ
文藝春秋
吉永 南央

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