輝天炎上(海堂尊)

螺鈿迷宮」の続編であり、「ケルベロスの肖像」と対をなすような作品。

ということで、2作品を読んでからじゃないと読まないほうがいいかなぁと思う。てか、読んでからじゃないと意味が分からない部分もあるんじゃないのかなぁ・・・。読みながら、これって単体でも楽しめるのかしら~?と、ちょっと不安になった。

碧翠院桜宮病院が炎上(螺鈿迷宮)してから1年。東城大学医学生の天馬は、同級生の冷泉と学校の課題で「日本の死因究明制度」を調査する事になる。そんな中、碧翠院の跡地に東城大学のAiセンターが設立され田口医師がセンター長に任命された(ケルベロスの肖像)ことを知る。

・・・あらすじを書いただけで、やっぱり2作品を読んでなくちゃ!って気分になるなぁ。
ということで、これはね、タイトルにきちんと「続編」なり「サイドストーリー」なりの文言を入れるべきじゃないかなぁと思ってしまいます。まぁ、海堂作品を読んでる方々にとっては、作品同士が繋がっているっていうのは、大前提で分かりきったことなんだけど。でも、海堂作品を初めて手に取った方にとっては、なんとも不親切なタイトルだよなぁと思ってしまいます。


今作品は、まったりだらだらな感じもなく、スピード感もあって、なかなか楽しめました。最近の海堂作品はぐだぐだで読了するのにすんごい労力を必要としてたんだけど、これは久々にリズムに乗って読みきれたって感じでした。

おまけに、オールキャスト出演!って感じだったのも良かったなぁ。まさか、「ジーン・ワルツ」の産婦人科医院まで登場するとは思わなかった。おまけに、親戚って!なんですか、それはーっ!?と叫びたくなっちゃいましたよ(笑)いやいや、ホントに凄い。なんと人間関係が複雑に絡まりあった作品達なんでしょうか。もうね、ビックリですよ。

面白かったんだけど、結局、またしてもラストはモヤモヤな感じだったのは、ちょっと残念だったかなぁ。ここら辺で、きっちり片をつけて欲しいと思うのは私だけなんでしょうかねぇ。なんだか、煮え切らないっていうかね、そんな印象でして、スッキリしない。。。

まぁ、でもね、今までの一連の流れがここにまとまった、というような作品で、色々と気になってた部分が明かされたりもして、楽しく読めたのは良かったです。
個人的には、とりあえずこれで、海堂作品も一段落って感じかなぁ。はぁ、良かった。



(2013.05.11読了)




輝天炎上
角川書店(角川グループパブリッシング)
海堂 尊

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この記事へのコメント

2013年10月16日 17:32
すずなさん、こんにちは(^^)。
『ケルベロス』の時も集大成だな~って思ってたんですが、今作も主要登場人物総出演でしたね~。
まあ、最近の海堂作品は、一見さんにはホント優しくない感じになちゃってますよねぇ(笑)。
「塔炎上」のラストは、やっぱり含みがありますよね?スッキリしないのは、スピンオフの可能性かしらん、と期待してしまいます(^_^;)。
すずな
2013年10月19日 06:35
>水無月・Rさん
海堂作品のキャスト総出演!って感じでしたね。ずっと追いかけてる方としては楽しめましたが、ここまでくるとホント一見さんには優しくない作品だわーと思っちゃいますね^^;

やっぱりスピンオフとかあるんでしょうかね・・・。ここら辺りでまるっとまとめて欲しいと思ったんですけどね^^;

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  • 『輝天炎上』/海堂尊 ○

    Excerpt: あの【バチスタ・スキャンダル】から約3年・・・。 本作『輝天炎上』は、〈桜宮サーガ〉最終巻、『ケルベロスの肖像』のアナザーサイドストーリーという事になるんだと思うんですが、いやはや、オールスター総出.. Weblog: 蒼のほとりで書に溺れ。 racked: 2013-10-16 17:25