海賊とよばれた男【上・下】(百田尚樹)

最近、この著者の別作品が映像化ということもあって売れに売れてて。そうなると、なんだか手を出す気になれない天邪鬼なワタシなんですが(笑)なので、この作品も最初は読む気はなかったんですけどね。そしたら、2013年本屋大賞候補作に選ばれてて(記事UP現在、本屋大賞受賞作となっちゃってます)、「これは読んでみようかな」と思って手に取りました。


出光興産の創業者である出光佐三をモデルにした小説。”モデル”なので主人公の名前などは違うんですが、ほぼ「伝記」のような内容になっているみたい。

「本当に面白いのかな・・・」と半信半疑で読み始めたんですが、これが面白くって!ガツガツと貪るように読んでしまいました。手元に上下巻があれば一気に2冊を読みきったんじゃないかと思うくらい。残念ながら、図書館本だったので上巻と下巻の間が3週間ほど開いちゃったんだけどね(笑)

とにかく「ひとりの馘首もならん!」というのが国岡商店社長である国岡の信念であって、それが言葉だけじゃなく本当にそういう信念で動いていくのが凄いなぁと思った。会社の存続と従業員の馘首を秤にかけてもそうであって、どっちも取る、取ってしまうっていうのは、なかなか出来る事ではないですね。国岡も凄いですが、その下で働く人々も凄かった。まぁ、こういう経営者の下で働く訳ですから、従業員だって一所懸命になるもんなんでしょうけどね。苦労も多くて大変なんだろうけど、羨ましいなぁと思いましたね。苦労も並大抵ではないでしょうけど、その分、働く喜びも大きくて幸せだろうなぁ・・・。

そして、そんな国岡は「日本の為に」という思いで必死になって石油会社を運営していく過程で、敵も沢山、作ってしまう。海外の会社だけではなく、同じ日本の会社からも。そんな様々な困難や迫害(というか嫌がらせ?)にあっても、不屈の精神と揺るぎない信念でその困難を乗り越えていく姿には、尊敬の念を抱かずには入られませんでした。凄い。読みながら圧倒されっぱなしでした。

これがね、小説だけの話ではなくて、史実に基づいてるってのが、これまた凄いですね~。ドキドキハラハラワクワクと、冒険小説でも読んでるような気分になりました。

戦前戦後の日本に、こんな経営者がいた、こんな漢がいたんだということを誇りに思いたい、そんなことを感じた一冊でした。





(上巻 2013.03.24読了)
(下巻 2013.04.11読了)





海賊とよばれた男 上
講談社
百田 尚樹

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海賊とよばれた男 下
講談社
百田 尚樹

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この記事へのコメント

2014年11月16日 13:43
すずなさん 文庫化まで待ってようやく読めました!!
出光がサントリーや竹中工務店と並び非上場であることは学生の頃から印象的でした。すごい経営者ですが、社員は大変そうですね 爆笑
すずな
2014年11月20日 12:37
>yoriさん
私は出光が非上場企業であることすら知りませんでした^_^;なので、読んでいて驚くことが多かったです。
たしかに、この経営者についていくのは社員もそれなりの情熱を持っていなければ大変でしょうね。でも、やりがいはあるかな。

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