ハピネス(桐野夏生)

桐野作品だったので、ちょっと暗く重い内容を想像してたんだけど、思ってた程には重くも暗くもなくって感じでした。面白かったのは面白かったんだけど、ちょっぴりだけ期待ハズレ感を味わってしまいました。

東京湾岸地区にそびえ建つパワーマンションに住む有紗。3歳の娘と暮らしているが、同じマンションに住むおしゃれなママ友グループに入った。有紗は賃貸だが、ママ友たちは分譲の部屋に住む。ある日、グループ5人のうち一人だけ違うマンションに住む美雨ママから飲みに誘われた有紗は驚くような告白をされ・・・。


最初にも書きましたが、桐野作品ということでママ友達のドロドロ~な関係を期待して読んだら、思いっきり肩透かしをくらってしまいました。あ、ドロドロが全くないって訳ではないんですよ。格差やなんだかんだでの羨望や嫉妬、不倫など、それなりのぐずぐずはあるんだけど、精神的に破綻しちゃったり、殺人にまで手を染めてしまうってことはないんですよねー。そういうのを期待して読んだので、途中から「おや。・・・おやおやぁ?・・・あれぇ~?」と思いながらの読書となってしまいました。

最初は連作集みたいな感じで、5人のママ達それぞれの立場からの話も読めるのかと思ってたんですが、最初から最後まで有紗の一人称だったのもちょっと残念だったかな。5人全員とは言わないけれど、せめて、いぶママ視点での物語は読んでみたかったなぁと思いました。

あ、とはいえ、面白かったのは面白かったんですよ。なんだかんだ言っても、それぞれ何かしら抱えているし、美雨ママと不倫相手はどうなるのかとか、有紗の過去の話とか、有紗夫婦はどうなるんだろうとかね、先が気になって一気読みみたいに読んじゃったし。

でも、なんだか物足りなさを感じてしまったのも事実です。なんかね、ラストがちょっと平坦すぎて、もう少しなんていうか大どんでん返しみたいなものが欲しかったなぁと思いました。あぁ、美雨ママに関しては意外なラストといえばラストだったけど、そこまで衝撃的ではなかったしなぁ。

きっと桐野作品ってことでドロドロを期待しすぎたのがこんな感想になってしまったんだと思います。もうちょっとインパクトが欲しかったなぁ;;;



(2013.04.24読了)




ハピネス
光文社
桐野 夏生

Amazonアソシエイト by ハピネス の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル


この記事へのコメント

この記事へのトラックバック