蜂蜜秘密(小路幸也)

相変わらずの安定感!という感じでした。小路作品らしい、子供たちが頑張る、優しく心温まる作品でした。

古くから伝わる「奇跡の蜂蜜」を守るために、自動車も使わず、火薬も制限して、昔ながらの暮らしを続けるポロウ村。「ポロウの蜂蜜」に欠かせないキングサリーの花を栽培しているロウゼ家のサリーは、遠い国からやってきた転校生の少年レオのお世話係となり、サリーと同じように「ポロウの蜂蜜」に欠かせないポロウミツバチを育てるゼンダ家のジャックと共に仲良くなるが・・・。


子供たちの真っ直ぐな思いが眩しく、そして、ほっこり温かい気持ちにもなれました。レオの役目は辛いもので、そこまで背負わせるのは可哀想じゃないかー!と切ない気持ちにもなりました。おまけに、その為に取った行動ってのがねー。自分の血を・・・って!いやいや、いやいや。子供が主人公で、ちょっとファンタジックなお話だったから油断してましたよ。まさか、そうくるとは!と驚きの展開でした。こういう子供が健気に頑張るお話は、本当に弱いんだよねぇ;;;ついつい涙腺が緩んじゃうのも仕方ないってもんです。

それにしても、まさか妖精まで登場するとは思わなかった~。そして、妖精にまつわる「ポロウの蜂蜜」の真相。この作品に流れるほっこりした雰囲気がぶち壊されるくらい、生々しく欲望に満ちた感じが強烈でした;;;いや、まぁ、それがあったからこそ、サリーとレオとジャックの強い絆で結ばれた優しく温かい思いが引き立つんですけどね。


それでも、最後はほっこりした気持ちに読み終わることが出来ました。これ、良かったなぁ。個人的には小路作品の中でも好きの上位に入る作品となりました。




(2013.04.10読了)




蜂蜜秘密
文藝春秋
小路 幸也

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この記事へのコメント

苗坊
2013年05月03日 13:25
こんにちは^^
世界設定が小路さんには珍しい雰囲気でしたけど、ストーリーは小路さんでしたね~^m^
どうなるんだろうとハラハラしつつもあたたかい人間関係が良いなと思いました。3人の絆が素敵でしたねー
すずな
2013年05月03日 15:36
>苗坊さん
そうそう。設定の感じが珍しい雰囲気でした。でも、小路作品だなぁと思える温かく優しいお話でした。
私も途中で「どうなるの!?」とドキドキしましたが、3人の絆が素敵で、ホッとできるラストで良かったです。

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