ソロモンの偽証 第Ⅰ部 事件(宮部みゆき)

いや~分厚かったですね~!・・・って、イキナリの感想がそれかい!って感じですが(笑)だって本当にボリュームがあって、図書館で手にした時は慄きましたもん。それに、実は第Ⅰ部と第Ⅱ部を同時に受け取ったので、これを2週間で読みきらなきゃいけないんだ。他の本もあるのに・・・大丈夫かなぁって不安の方が大きかったんですよねぇ。ところが、ところが!読み始めたら、もうね、とっても面白くって!先が気になって、分厚さなんて気にするどころじゃないって感じで、夢中になって読みました。ほぼ一気読みって感じかな。

クリスマスの夜、校舎から飛び降りた14歳の男子中学生。遺書も無かったけれど、状況から自殺とみなされ、それで事件は終わっていた筈なのに・・・。人々の悪意が噂を脹らませ、悪意からの行動が波紋を呼んでいく。目撃者を名乗る匿名の告発状がマスコミの手に渡り、新たな犠牲者を呼ぶ・・・。

ボリュームに負けないくらい登場人物も多かったんだけど、一人一人が丁寧に描いてあって、いつもは頭の中がごっちゃになる私でも、一人一人をちゃんと認識しながら割とすんなり読めました。こんなに一人一人を細かに描いて大丈夫なの?無事に収束(?)出来るの?って心配になるくらい。まぁ、そこは宮部さんですからね。私の心配なんて杞憂なんでしょうけど(笑)

それにしても、人の悪意って本当に怖いなぁと思いましたね。それも、いじめてたりとか、本人が分かっているならまだしも、森内先生のように、全く気付いてないところで悪意を向けられているとねぇ;;;隣人の女性のなんて本当に理不尽な悪意で、自分の知らないところでその悪意を膨らませていたって考えると、心からゾッとします。そういうことって、あるんだと思うと、なんだか他人事じゃいられない。まぁ、たしかに森内先生も教師としては「どうよ?」って思わないでもないんだけど、だからって、そこまでの悪意を向けられてもいいってもんでもないし、ね。

生徒、教師、家族、保護者、警察、マスコミと、それぞれがそれぞれの立場で最善と思う言動で事件と向き合おうとするんだけど、そこに”悪意”という思惑が絡んで、思わぬ方向に進んでいってしまう。様々な人の言動が絡まって、これって、どうなっちゃうのー!?と心配になりました。ただ、真実はひとつ。真相もひとつ。何があっても、そこに辿り着く・・・と思うんだけど、これから第Ⅱ部、第Ⅲ部と続いていくなかで、どうなってしまうのか。タイトルもあって、なんだかちょっと不安になってしまうんだけど・・・。

今後の2巻でどんな展開になって、どんな結末を迎えるのか。楽しみでもあり、不安でもあり。でも、先が気になってしかたがないので、また次巻も一気に読んじゃうんだろうなぁと思います。



(2012.10.31読了)




ソロモンの偽証 第I部 事件
新潮社
宮部 みゆき

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この記事へのコメント

苗坊
2012年11月25日 19:54
こんばんは^^
全部700ページ越えで読んでいる時は本当に大変でしたが、読んでよかったと思いました。
第Ⅰ部は読んでいて本当に辛かったです。いろんな人の悪意が入り組んでいましたよね。悪意のせいで一つの事件がここまでこじれるのかと思いました。もうこっちは分かってるから垣内先生のくだりはじれったくてじれったくて。
豆ダヌキの校長先生はとてもいい先生なのに、悲しかったですねー。
このⅠ部が重かったので次から読もうという気になるまで時間がかかりました^^;読み始めたら早いんですけどね。
すずな
2012年11月26日 12:58
>苗坊さん
読んでる時は本当に大変でしたよねぇ。腕も疲れたし(笑)でも、私も読んで良かったと思いました。
いろんな人の悪意が入り組んでいてホント、怖かったです。一歩間違えば私だって…と思うとゾッとします。
校長先生はいい先生だなぁと思ってたので、残念でしたね。
私はⅠ部とⅡ部が同時に図書館から廻ってきたので、すぐに読み始めなきゃいけなくって、それはちょっと大変でした^^;
べる
2012年12月01日 06:45
一巻の時点では、風呂敷を広げ過ぎちゃってちゃんと収拾つけられるのかな?と心配になったのですが、最後まで読んで杞憂だったことがわかりました。やっぱり、宮部さんはすごいですね~。きちんと計算されて書かれているところに感心しました。
森内先生、全く好感は持てなかったですが、単なる逆恨みであそこまでされちゃうのは可哀想でしたね。病んでる人が多くて、読むのがちょっとしんどかったところもありました。
すずな
2012年12月04日 05:30
>べるさん
そうですよね~。私も、こんなに登場人物が多くて大丈夫なのかなと思ったんですが、やはりさすが宮部さん!でしたね。
森内先生は私も好感は持てなかったんですが、さすがにあれは可哀想でしたよね。森内先生もですが、好感の持てる人が少なかったですよねぇ^^;

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