つむじダブル(小路幸也・宮下奈都)

小路幸也さんと宮下奈都さんの合作。兄である高校生の由一を小路さんが、妹である小学生のまどかを宮下さんが担当。歳の離れた兄妹二人が交互に語る家族の物語。

二人の作家さんが男女それぞれのパートを書き分けるってことで「冷静と情熱のあいだに」を思い出しました。こういう企画って簡単そうにみえて難しそうなんですが、実際のところはどうなんでしょう。個人的には、小路さん、宮下さんのどちらも大好きな作家さんなので、こういう企画はとーっても嬉しい。最初は語り手が変わるたびにちょっと戸惑うかな、と思ったんだけど、どちらも慣れ親しんだ文章だからか、それとも元々が似てるのか、何の違和感もなくすんなり読めました。

歳の離れた兄妹。歳の差もあって、二人がけんかしたりとかするのかなぁと思っていたら、そんなことは全くなくって(笑)妹はお兄ちゃんに頼り切ってるし、お兄ちゃんは妹が可愛くってしょうがないって感じだし。家族も、それぞれが、家族の事を思いやってて本当に素敵な家族だなぁって感じでした。

ところが、そんな家族にも秘密があって・・・と、ちょっとミステリーっぽい味付けがされていて、「そうきたかー!」とちょっとビックリだんだけど。まぁ、著者がお二人なので、ドロドロ方向には進まず(笑)爽やかで、清々しいラストでした。まさに大団円って感じかな。他作品だと「そんなに上手くいくかー!」と突っ込みたくなりそうなんだけど、これがまたね~すんなり受け入れられるっていうかね、逆に「そうじゃなくっちゃ!」と思えるんですよねぇ。不思議。

温かくって、優しくって、ホッとできる。じんわり沁みる良いお話でした。10年後のふたりがどうなってるのか、ちょっと読んでみたいなぁとも思いました。


(2012.11.03読了)




つむじダブル (一般書)
ポプラ社
小路幸也

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この記事へのコメント

苗坊
2012年11月27日 09:31
再び失礼いたします~
本当に、内容はドロドロしてるんですけど^^;爽やかに終わりましたね~
色々気になるところはありましたけど^^;ああいう終わり方で良かったかなと思いました。10年後の2人!見てみたいですね~
ユイチが押しも押されぬビックアーティストになってたりして^m^
こういう企画の小説も面白いですよね。
すずな
2012年11月28日 12:40
>苗坊さん
沢山のTB&コメントありがとうございます♪
すっごい清々しく終わったんですが、よーく考えると結構ドロドロになってもおかしくないですよねぇ。そこが、お二人の著者の凄いところですね~。
10年後のユイチは、確かにそんな気がします~。…うわー、ますます読みたくなってしまいました。
こういう企画って、なかなか難しそうですが、他作者さんでも読んでみたいなぁって思います。

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