秘密は日記に隠すもの(永井するみ)

タイトルに惹かれて手に取ったんですが、予想以上に楽しめました。うん、面白かった!ただ、初読み作家さんなんだけど、この作品が遺作なんだそう;;;まだまだお若いのに・・・。すごく残念です。

4つの日記からなる連作短編集。連作集となっているけれど、それぞれの繋がりはほんのちょっとしたゆる~いもので、それぞれの人々が交錯する事ってほとんどないって感じかな。でも、こういう繋がりってあるんだろうなぁと思わせる、その微妙な感じがいい。

父親の秘密を見つけた女子高生、母親の死を引きずりながらとある女性と親密になった40代の独身男性、妹と同居している結婚を控えた姉、熟年夫婦の夫、という4人のそれぞれの日記。

普通に日記を読んでると思うと、最後に「ヤラレターっ!」となる。書かれている日記にミスリードされて、まんまと作者に騙されちゃうんですよねぇ;;;読み返すと、確かにこれって伏線だなぁ・・・と思えるんだけど、読んでて全く気付かなくって;;;最後になって、そういうことかーっ!と叫びたくなるものばかりでした。すっごい悔しい。けど、こういうどんでん返しって大好きなので、とーっても楽しめました。日記風というのも変わってて面白い。

永井さんは、この作品を雑誌に連載中に急逝されたようで、まだまだ続きがあったのかなぁと思うんですが、どうなんでしょう。短編集なので、これで完結と言われればそうなんですけど、もっともっと読みたい!という気持ちを抑えられません。あと何篇かは書けたんじゃないかなぁ、書くつもりだったんじゃないのかなぁと思えて、もう読めないのが凄く残念です。

初読み作家さんで、新刊が読めないのは残念ですが、是非とも過去作品を読まなくちゃ!と思いました。



・トロフィー
・道化師
・サムシング・ブルー
・夫婦


(2012.10..12読了)




秘密は日記に隠すもの
双葉社
永井 するみ

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