ビブリア古書堂の事件手帖3~栞子さんと消えない絆~(三上延)

ビブリア古書堂シリーズ3作目。

・・・あれ。あれれれれ?と思いながら読了。
前2作に比べると、この巻はちょっとインパクトというか、面白さが少なめだったような。3作目ともなると、「前2作よりも、もっと面白いものを!」という欲求が膨らんでしまうのはしょうがない。今回は、その期待が大きすぎたんでしょうか。楽しめたのは楽しめたんだけど、読み終わって「あ~面白かったっ!」と手放しで喜べなかったんですよね;;;

古書の薀蓄と栞子さんの謎解きの凄さが魅力の本シリーズ。今回も、もちろん栞子さんの謎解きに「うわー!」と思うこともあったんですが、その前に先が読めてしまった部分もあったんですよねぇ。妹と母親との関係とか、妊娠のこととか。これって、気付かない方がおかしいんじゃないの?と思ったりもしたんですが・・・。妹のことも、あんな冴えを見せる栞子さんが気付いてないっていうのが不思議なんですけど。屈託を抱える母親の事だから、普段の冴えも鈍るってことなんでしょうか。まぁ、プロローグとエピローグで、栞子さんの知らない部分が読者には開示されてるってのもあるんでしょうけどね。でも、栞子さんなら・・・と、つい思っちゃうんですよねぇ。まぁ、そんな訳で、そういう部分での面白さがイマイチだったような。

おまけに、失踪した母親の気配がそこかしこに漂ってきていて、それはそれで「どうなるの?」というドキドキ感もあったんだけど、純粋に「古書堂に持ち込まれた謎を栞子さんが解いちゃう」というだけではなくなってきたのが、ちょっと残念というかなんというか・・・。まぁ、読者の我が儘だよ、と言われればそれまでなんだけどね。


今回、取り上げられていた古書は、前作同様、馴染みがないものでした。まぁ、さすがに宮澤賢治は知ってましたけど(笑)ただ、出版後も推敲を重ねていたというのは知らなかったので、そういう部分は興味深く読めました。「たんぽぽ娘」の方は、これまた全く馴染みがなくって・・・。なので、どんなラストだったのか、すっごぉーーーく気になるんですけど!!結局、この作品中では明かされなかったですよね?「こういうことかな」という予想は出来るけど、本当のラストはどんなものだったのか。気になります!読みたいよーっ!・・・と思って、図書館でちょっと検索したけれどひっかからなかったんですよねぇ。って、そんなに甘くないか;;;


今年の冬には次作が読めるとのこと。そろそろ栞子さんの母親が姿を見せたりとかするのかしら。そっちももちろん気になるけど、1作目のように、古書の魅力と栞子さんの謎解きに”わーわーきゃーきゃー”言えますように。




・プロローグ 「王様のみみはロバのみみ」(ポプラ社)・Ⅰ
・第一話 ロバート・F・ヤング「たんぽぽ娘」(集英社文庫)
・第二話 「タヌキとワニと犬が出てくる、絵本みたいなの」
・第三話 宮澤賢治「春と修羅」(關根書店)
・エピローグ 「王様のみみはロバのみみ」(ポプラ社)・Ⅱ



(2012.08.22読了)







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この記事へのコメント

香桑
2012年09月08日 15:23
こんにちは。
辛口になるのも致し方がないと思います。
面白くないわけではないですが、盛り上がらなかったの。
母親は余計…と思う。正直なところ。
苗坊
2012年09月09日 00:17
こんばんは^^
今回はストーリーの展開は小休止という感じでしたねー。
お母さんネタが多くて結局謎に包まれたままで悶々として読み終えました^^;冬に4を出すらしいので楽しみですね。
春と修羅は大学の時に授業でやったので懐かしかったです^^
すずな
2012年09月09日 07:41
>香桑ちゃん
そ、そう?そう言ってもらえると、ちょっとホッとするというかなんというか^^;びみょーに辛口記事だったので、TB送るのも気が引けてしまってました。自分の記事に辛口記事のTBやらコメントがくるのは気にならないけど、やっぱ自分のが辛口だと躊躇しちゃうね^^;

そうなの!面白くないわけではないけど、盛り上がらなかったんだよねー。今後は、母親のことがメインになりそうでちょっと複雑な気分です。。。
すずな
2012年09月09日 07:44
>苗坊さん
お母さんネタが多いのに、そこは謎なままハッキリしなくて;;;かなり悶々としちゃいましたよね。次で、スッキリしたいと思いますが、どうでしょうか・・・。
知ってる作品が登場すると嬉しいですよねー!!

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