シフォン・リボン・シフォン(近藤史恵)

寂れたシャッター商店街にオープンしたランジェリー・ショップ「シフォン・リボン・シフォン」を舞台にした連作短編集。

登場する誰もが家族と何らかの軋轢を持っている。そんな彼らがランジェリーショップ「シフォン・リボン・シフォン」と関わる事によって、家族との関係を見直したり、気持ちを解すキッカケになったりする。介護が必要な母親に縛られている女性、息子の言動に疑いを持っている米穀商店の主人、旧家の頃を忘れられない年配の女性などなど、登場する人々が抱えている様々な事柄が、このお店と関わる事によって解けていく。最初は重かった気持ちが、読み進んでいくとすーっと軽くなっていくような、そんな気持ちになりました。

お客としてやってきた人々だけじゃなく、自分の病気と母親の介護の為に地元でお店をオープンさせた店長自身も同じで、母親との関係が徐々に解けていく様子が読んでいて心地いいというか、なんというか・・・。

それぞれの抱える問題はかなり重いもので、下着一枚でそんなに変わるものなのか、と疑問に思う人もいるのかもしれない。でも、それって、なんだか分かるな~と思いました。だって、私はこのお話に登場するような高級下着は持ってませんが、やっぱりおニューの下着を着けると、気持ちが普段とちょっと変わりますもん。今日はおニューぅ♪と、なんとなーくウキウキしちゃいます。女性はみんな同じじゃないかなぁと思うんですが、どうでしょう。。。


近藤さんということで、ミステリー?と思いながら読み始めたので、そういう意味では期待が外れたってことになるのかな、と思うんですけど。でも、期待はずれだったよ;;;とは全く思いませんでした。
近藤さんのこういうお話もいいですねー。じんわりと心に沁みる良いお話でした。



(2012.08.15読了)





シフォン・リボン・シフォン
朝日新聞出版
2012-06-07
近藤 史恵

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この記事へのコメント

苗坊
2012年08月27日 00:48
こちらにも失礼します。
下着に限らず日頃身に付けないものを身に付けたら、何だかいつもの自分と違うような気持ちになったりしますよね。
私も気持ちがわかりました。
家族の問題が色々出てきましたけど、家族は切っても切れるものではないですもんね。色々あってもちゃんと親の元へ戻ったかなえは凄いなと思いました。
すずな
2012年08月27日 12:49
>苗坊さん
いつもTB&コメントありがとうございます♪
そうそう!下着だけじゃなく普段と違うものを身につけると、気分が変わりますよねー。ちょっとウキウキしちゃったりもして♪
家族って切りたくても切れない関係ですもんね。キツイことを言われても、母親のもとに帰ったかなえは凄いと私も思いました。
べる
2012年08月31日 00:16
わかります、わかります。私も、新しい下着買って身に着けた時ってワクワクしますもの。女性ならではの感覚なんでしょうね~、ああいうのって。一度でいいから、ここに出て来るような高級下着を身に着けてみたいです。着け心地とかやっぱり違うんでしょうね~。
母親の介護問題とか、自分にもいつか降りかかるかもしれない身近なことだったので、いろいろと考えさせられるお話でした。
すずな
2012年08月31日 12:44
>べるさん
ですよねー!新しい下着ってワクワクしますよね。私も高級下着って一度でいいから着けてみたいです~。
親の介護問題って結構、身近な問題だったので、私もいろいろと考えさせられました。

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