太陽のあくび(有間カオル)

第16回電撃小説大賞「メディアワークス文庫賞」受賞作。

初読み作家さん。職場の方から借りた本。借りてる本が山ほどあって、私の部屋でうず高く積まれてたりします;;;今回は、その山を取り崩すべく着手した1冊目。・・・と、イキオイこんだものの、図書館の予約本に押しまくられて、その後、全く着手できないでいます;;;ヤバイ。

面白かった!最後は思わず涙腺が緩んでウルウルしちゃいました。

愛媛県の小さな村で開発された新種の夏みかん。その素晴らしさを全国に届けたいと願う地元の少年部である高校生たちと、その夏みかんで一気に形勢逆転を狙うテレビの通販番組のバイヤー。ふたつの思いが絡まりあって織り成される物語。愛媛県の小さな村の高校生たちの青春物語であり、通販番組バイヤーのお仕事物語でもある。

最初の試みは、ふたつの思いが上手く噛み合わず大失敗に終わってしまう。バイヤーの思いよりも、高校生たちの思いが踏みにじられたような心地になって、悔しさや切なさがこみ上げてきました。ここはやっぱり、オトナよりも子供達の方に肩入れしちゃいますねー。この子達の気持ちをもっと汲んでやってよーっ!お父さーんっ!!と、読みながらハラハラムキムキしちゃいました。

そんな大失敗に負けず、高校生たちは次の可能性を模索し始める。HPのデザインを考えたり、夏みかんの名前を変えたり・・・。でも、そんな高校生達にも温度差やそれぞれの思惑があって、なかなかスムーズに進まない。幸彦がやったことには腹が立つけど、「これ以上、時間を取られたくない」って気持ちはよく分かるなぁ・・・と思いながら読みました。私だって、読書の時間を削られたら、イライラしちゃうし、サボりたいと思うし、なんとか免れる方法はないかと考えちゃうだろうというのは容易に想像出来ちゃうんですもん。でも、だからって、幸彦のやったことを正当化するつもりはないけどね。

そうしてやってきた、二度目のチャンス。もうね~ドキドキでしたね。今度は高校生の思いとバイヤーの戦略が見事にはまって大成功!ハラハラしてた分、最後は思わずウルウルしちゃいました。


それにしても、「太陽のあくび」ってどんな夏みかんなんでしょうねー。酸っぱさが効いててジューシーなみかん。スッキリしてて、とーーっても美味しそうなんだよねぇ。この作品を読みながら、「食べたーいっ!」と悶えまくりました(笑)



(2012.06.30読了)




太陽のあくび (メディアワークス文庫)
アスキー・メディアワークス
有間 カオル

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