クローバー・レイン(大崎梢)

ハラハラドキドキワクワクウルウル。楽しかった!面白かった!泣けたーっ!じわ、じわ、じわわわっと何度も何度も涙腺が刺激され、お陰でずーっと涙ぐみながら読んでたような気がします。途中で止められなくって一気に読了。その後数日は、何度も読み返しては余韻に浸ってしまいました。


老舗大手出版社に勤める彰彦は、ある偶然から過去の人と目されている作家の作品を目にする。その作品はとても素晴らしいもので、自分の手で出版したいと思うものの、会社からOKがもらえない。どうしても諦めきれない彰彦は、作品を本にする為に奔走するが・・・。


感想を書くのが難しい。
いろんな感情が渦巻いていて、上手く言葉を繋げられない。もうね、もうね、もうねーっ、面白かったのーっ!と叫ぶ事しか出来ない感じ(笑)

1本の小説を本にする為に編集者である彰彦が奔走するんだけど、一つ問題をクリアすると、また別の問題が発生するんですよね。でも、それ以上に、沢山の人が手を差し伸べてもくれる。彰彦だけじゃなく、本に関わる人々の様々な思いがぐぐーっと胸に迫ってきて、涙腺が緩みっぱなしでした。

彰彦を始めとした編集者の想いが、すごくすごく伝わってくると同時に、作家さんの想いや出版業界を取り巻く厳しい状況もすごくリアルに伝わってくる作品でもありました。なので、本好きには堪らない作品でもあったし、本を取り巻くとても厳しい状況を改めて憂うことになったりもしました。


1冊の本が私の手元に届くまでに、こんなにも沢山の人の想いが込められてるんだということを改めて感じる事が出来ました。今までに何気なく読んできた本の中にも、もしかしたら、彰彦のような熱い想いを持った編集者の手によって世に出た作品があったのかもしれない・・・そう思うと、もうね、なんていうんでしょうか、居ても立ってもいられない気持ちになりました。・・・って、私が何故ここで動揺というか焦るのかが自分でもよく分からないんだけど(笑)

どの本にも様々な人の想いが詰まっている。その人たちの想いがあって、私はこうして本を読めているんだ。沢山のことに、関わっている多くの人に、感謝しなくちゃ。そして、毎日々、とっかえひっかえ様々なジャンルのいろんな作家さんの本が読めることを本当に幸せなことなんだと、しっかり胸に刻んでおかなくちゃ。そんな思いを強めたのでした。

それにしても、作中で彰彦が本にする為に奔走する小説「シロツメクサの頃」が気になりますーっ!この作品を読んでる間中、この小説を読みたくって、読みたくって・・・。でも、現実には存在しない小説なんですよねぇ;;;そう思うと余計に読みたくなるってのが人情ってもんですよ(笑)あぁ、この持って行き場のない気持ちを誰かどうにかしてーっ!



そうそう!この作品の出版社HPでは番外編の短編が読めます。

・「クローバー・レイン」番外編「花とリボン

実は、彰彦が勤める千石社は「プリティが多すぎる」の新見佳孝が勤める出版社でもあるのですよー!ということで、二人のコラボが読めるという読者には堪らない番外編でした。そして、「がんばろ。」と思えるお話でもありました。読者必見です!




(2012.07.02読了)




Amazonアソシエイト by クローバー・レイン (一般書) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル


この記事へのコメント

苗坊
2012年07月20日 20:52
こんばんは^^
本当に良かったですよね!いろんな感情が出てきますよね。
ちゃんと出版できるのかドキドキしました。
そして最後の文章も素晴らしくて、涙目になりながら笑顔になりました^^
そして情報ありがとうございます!
「花とリボン」読みました^^南吉君も千石社でしたっけ?全然覚えていません。2人のコラボ嬉しかったです。
すずな
2012年07月21日 05:11
>苗坊さん
良かったですねーっ!
彰彦の情熱に期待しながらも、問題が山積みでどうなることかとドキドキしました。
私は、あの最後には笑顔よりも涙腺崩壊でした^^;
HPの番外編は嬉しいコラボでしたね~♪読めて良かったです!
2012年08月12日 11:29
すずなさん、こんにちは(^^)。
大崎さんが描く「本」にまつわる物語、どれも素敵なんですが、これもいいですね♪
出来のいい編集さんが、ちょっとエリートコースから身を乗り出して挑戦していく物語が、ドキドキでした。
私は王子の抜け目なさが、ツボ(笑)。あのキャラは、いいですね♪
『プリティが多すぎる』はまだ未読なんですが、同じ会社なんですね。
そのコラボの番外編は、こちらから読みに行きました。
『プリティ~』の主人公さんも、素敵な編集さんみたいで、楽しみです♪
すずな
2012年08月18日 06:34
>水無月・Rさん
良かったですよねー!
「この作品を出版したい」という熱い思いがエリート編集者を変えていく…ドキドキワクワクしましたね。たしかに、王子の抜け目なさはなかなかでした。私も好きです(笑)
「プリティ~」は”望まない部署で苦労する”編集者のお話ですが、こちらもお勧めです!是非、お手に取ってみてくださいねー!
ゆう
2012年11月21日 09:53
はじめてコメントさせていただきます。いつもブログを参考に素敵な本に出会わせていただいてます。
クローバー・レインよかったです☆
大崎さんの作品はほんわり温かく、優しいくて大好きです。
一番好きなのは〈晩夏に捧ぐ〉なんですが、この作品はその次ぐらいに好きかもです♪
わたしは国木戸さんとのからみが好きです(笑)
すずな
2012年11月21日 12:52
>ゆうさん
初めまして!そして、とっても嬉しいコメントをありがとうございます!!
良かったですよね~。国木戸とのからみも良かったですよね~。
私も大崎作品は温かくて優しくて大好きです。晩夏に捧ぐは私も大好きです~!あぁ、多絵ちゃんに会いたくなってきました(笑)

また、ご訪問をお待ちしてます~。

この記事へのトラックバック

  • クローバー・レイン 大崎梢

    Excerpt: クローバー・レイン (一般書)著者:大崎梢ポプラ社(2012-06-07)販売元:Amazon.co.jpクチコミを見る オススメ! 作家=小説を書く人。 文芸編集者=小説のためになんでもする人.. Weblog: 苗坊の徒然日記 racked: 2012-07-20 20:50
  • 『クローバー・レイン』/大崎梢 ◎

    Excerpt: ええ話やわぁ~!と、読了して叫ぶ。とっても、ほっこりしました。 割とエリートで優等生な編集者だった主人公・彰彦が、「過去の人」扱いな作家・家永の素晴らしい作品と出会い、周囲に猛反対されながら刊行へ向.. Weblog: 蒼のほとりで書に溺れ。 racked: 2012-08-12 11:24