花嫁(青山七恵)

タイトルからは想像出来ないくらいクロいお話でしたーっ。ひー;;;

和菓子職人の父、繁盛する店を切り盛りし二人の子供を育て上げた母、眠れないと20歳になった今でも兄のベットに潜り込む妹。そんな家庭に兄が婚約者を連れてきたことで、家族の秘密が明らかに・・・。



どうもちょっとネタバレしてしまったような気がします。
ということで、未読の方はご注意ください。






妹、兄、父、母の順で語られる連作集のようになっていました。そして、だんだんと家族の秘密が明らかになっていく。読み始める前は、兄の結婚話に多少の波乱はあるものの、最後は「めでたしめでたし」の大団円で終わるハートフル・ストーリーを想像してたんだけど、これがもう、全く違ったストーリーになってしまって・・・。驚きの事実やらなにやらかにやらで、家族小説というよりもミステリーを読んでるような気分にもなりました。

最初はすんごいシスコンの妹にかなり引いてたんですよねー。いや、これは異常だって!と読みながらツッコミまくってしまいました。20歳になっても、夜、兄の布団に潜り込むって・・・。で、それを許容してる兄って・・・。婚約者を連れてくるって言ってるけど、実は兄も心の奥では妹の事をアイシテルとか?なんてことまで勘ぐってしまいたくなるってもんです。まぁ、もしそうならそれはそれでいいんだけどさぁ。個人的には、「異常だって!」って言いながらも、「それはそれでしょうがないよねー。誰かを思う気持ちは止められないよ。」と、すんなりを受け入れたと思うし。

ところが、ところが!
それは、ただの前振りでして。兄はキチンと婚約者をアイシテるんですよね。で、妹の感情を「ちょっとおかしいぞ」と思うようになる。まぁ、”ちょっと”というところは「どうよ?」と思わないでもないけど(笑)そして、父と母の章によって、家族の、というか子供たちの出生の秘密が明かされることに・・・。「え?えーっ!?」でしたよ。まさか、そこまで複雑な家族だとは思わなかったーっ。すんごいドロドロじゃないですか!ってことはよ、兄妹って実は血が・・・ってことよねぇ。なんとまぁ・・・と思わず絶句しちゃいました。

最後は、旧花嫁である母から兄と結婚する(した)花嫁に宛てた手紙で終わるんですが、これが本当にすっごい衝撃の手紙でして。こんな手紙を姑から貰った兄嫁の驚きは凄かっただろうなぁ・・・と。でも、あの彼女なら、もしかして泰然と受け入れちゃったりするのかしら・・・。うーーん、どうだろ。いや、やっぱり驚くだろうなぁ・・・。あぁ、気になるー!
ということで、出来れば、この手紙を読んだ兄嫁のお話も読みたかったなぁと思ったりもしたのでした。

いや、まぁそんなものがなくっても、充分に楽しめたのでいいんだけどね。



・大福御殿
・愛が生れた日
・お父さんの星
・旧花嫁



(2012.05.27読了)






花嫁
幻冬舎
青山 七恵

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