左京区七夕通東入ル(瀧羽麻子)

この著者はデビュー作を読んだ時から好きで読んでいたんですが、最近はちょっとご無沙汰してました。柔らかで優しい雰囲気の作品は読んでいてとっても心地良く、ほっこりなれていいんですが、反面、キレイ過ぎて物足りなさも感じてしまったりもするんですよねぇ。基本、どろどろクロいのが好きなワタシとしては、ね(笑)

で、まぁ、たまにはそういう”ほんわか”も読みたくなって、久々に新刊を読んでみようかと思ったんですが、タイトルからしてどうもこの作品の続編っぽかったので、こちらを先に手に取ってみました。

うん、良かった!
この著者さんの未読作品がいくつかあるので、それも読破しなきゃ!と思ったくらい。

京都の大学生活も4年目を向かえた文学部の花は、数合わせで誘われた合コンで理学部数学科のたっくんと出会う。数学をアイシテルたっくんは、今まで花が出会った事のないタイプの男子。そんなたっくんに恋してしまった花は・・・。


女子大学生を主人公にした青春恋愛小説って感じかな。穏やかで優しい雰囲気に包まれて、恋心にドキドキきゅーんとなる。私のようなおばちゃん(笑)でも、「あぁ、いい恋愛がしたいなぁ・・・」とウキウキと前向きになれるようなお話でした。

寮に住み、携帯も持たないたっくんと花の恋愛は、遅々として進まないようでいて、確実に少しずつ進んでいるって感じで、ヤキモキしつつも安心して見ていられるって感じでした。ドロドロが全くないとはいえないけれど、スパイスにもならない程度。物足りなさを感じても良さそうなくらいのストーリーなんだけど、全くそんなものは感じなかったんですよねー。それはちょっと不思議。なんでだろう。

たっくんと同じ寮に住む、理学部のヤマネくんとアンドウくんもいい味だしてましたね~!二人とも、オタクでちょっと変わった男の子達なんだけど、花ちゃんをすんなり受け入れて、一緒に飲んだり花火したりするのが本当に自然に出来ちゃうんですよね。あぁ、いいなぁ~、いい子たちだなぁ~と、すーっかり”おばちゃん目線”なワタクシでありました(笑)

そうそう!花ちゃんの男友達である剛くんも良かった!彼は絶対に・・・と思っていたら、案の定でして。告白シーンには、「おしっ!」と思わずガッツポーズをしちゃいましたよ(笑)結果は残念だったけど、すっごくカッコ良かった。いい男だわ、と思った。

・・・と考えると、花ちゃんの周りには素敵な男の子達が集まってましたねぇ。あら?そう言えば、その反面、女友達とのベタベタな友情とは無縁だったような。今頃、気付いちゃったけど(笑)あ、でも、陽子さんや美園さんという年上の素敵な女性との関係が良かったなぁ。


花ちゃんが就職して、たっくんとは京都と東京で離れ離れになっちゃうけど、これからも、穏やかで優しい恋愛が続くんだろうなぁと思えるラストでした。
ほっこりして、穏やかな気持ちになれる作品でした。

さ、次は新刊を読むぞー!



(2012.05.25読了)



左京区七夕通東入ル
小学館
瀧羽 麻子

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この記事へのコメント

香桑
2012年06月01日 17:29
あ。
この本、職場の人から借りっぱなしで積んでいる気がする……。
やばい(--;;;
すずな
2012年06月02日 12:44
>香桑ちゃん
私の部屋にも職場の人から借りっぱなしな本が積んであるよ……^^;;;
2012年07月10日 12:19
やっと読み終わりました~。今日中に返すぞ。
ほんわか可愛い恋物語でしたねぇ。
どの子もほんとにいい子達でした。
京都に遊びに行きたくなります。
すずな
2012年07月10日 12:40
>香桑ちゃん
うんうん。ほんわかな恋物語だったね。みんないい子たちだったし。…って、すっかりおばちゃん目線なワタシ^^;
京都、行きたいねぇ。以前行ったのは10年以上も前のこと。これから京都に行ったら、前回行った時とかなり違った目線で観光やらしちゃうんだろうなぁ(笑)
苗坊
2012年08月26日 23:49
こんばんは^^
可愛らしい恋物語でしたねー。
最初は読んでてベタ甘な恋愛小説かよってやさぐれてたんですけど^^;
読めば読むほど私もたっくんが魅力的だなと思ってはまってきました^^ふふ。
京都、私も行きたいです。確かに観光の方向性は変わるかもしれませんね^^
すずな
2012年08月27日 12:41
>苗坊さん
可愛らしい恋物語でしたね。私も最初はちょっと躊躇したんですが、読んでいくうちに「いいなぁ…」と思ってしまってました。
たっくんがいいですよね!
ここ数年は京都を舞台にした小説を読むことが多くなったので、以前行った時とは違った京都観光が出来そうです。あぁ、行きたいなぁ…。

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