ロバート キャンベルの小説家神髄 現代作家6人との対話(ロバート キャンベル編著)

ロバート・キャンベル氏と道尾秀介、江國香織、朝吹真理子、和田竜、朝井リョウ、桐野夏生という現代作家6人との対談集。

ロバート・キャンベルさんというと、TVのクイズ番組で活躍されているのを見て、「日本人より日本語を知っている」「すごーーいっ!」というイメージしか持っていない私。近代文学を専門にされ、NHKの文学をメインにした番組にも出演されてたんですねぇ。・・・知らなかった;;;

ということで、そんなキャンベル氏が6名の作家さんと、その作家さんの作品について、好きな作家さんや作品について、作家という職業について等々、語り合った対談集です。もうね、深い!小説や言葉についての考察や対談の内容が深すぎて、時々ついていけなかったりするのは、日本語を母国語とする私としてはどうよ?と思わないでもないんですが、いかんせん、私の知識の浅さやなんかが・・・;;;

最初の道尾さんとの対談で凹むというかなんというか・・・。読み手の立場として、耳に痛い言葉が続いてて、読みながら「す、すみませんっ」と平謝りでもしたい気分になっちゃいました。作家さんが、心血注いで書き上げた作品に「つまらーん」と一蹴しちゃったりもしている私。まぁ、私にとっての読書はあくまでも「趣味」であって、楽しいから本を読んでるだけで、知識の習得とかね、そんな考えはこれっぽっちも持ってないんですよね。なので、ワクワクドキドキウハウハと気持ちが高揚した作品は「面白かった!」だし、さっぱり意味が分からなかった作品は「つまらーん!」で終わりなんですが。そして、その「つまらーん」は「作家さんのレベルが云々」っていうことではなく、「私自身のレベルの問題」ってことが多いってことも分かっています。自分のレベルがその小説を理解出来るとこには無いってことですよね。・・・ってことは、「つまらーん」と書く度に、自分のレベルの低さをネット上で公開しているってことになるんですけどね、よーく考えると。いや、よーく考えなくても、そういうことなんだけど(笑)

なんか、話が逸れたような気がしないでもないんですが。
えーとですね。つまり、そういう自分の読書姿勢に一言モノ申されたような、そんな気持ちになったりもして、反省させられましたってことですね。ま、だからと言って、今後もその姿勢を変えるつもりはないんですけど。てか、出来ないと思うんですよねー。「読書は趣味」ですから。・・・って、ちっとも反省の色が窺えないワタシ;;;

でも、もうちょっと、もうちょっとだけ、書き手が何を伝えたいのかとか、どんな思いを込めたのかとか、この文章にはどんな意味があるのかとか、行間を読み取る努力をしながら読むようにしよう、と。ちょっとはレベルアップも目指そうよ、と。まぁ、そんなようなことを思いました。

・・・そしたら、もっともっと「面白かった!」と感じられる作品も多くなるだろうし、芥川賞も鬼門じゃなくなるかなぁ;;;


そんなこんなで他の作家さんとの対談も読んだんですが、最後の朝井リョウさんの章で、なんだかホッと出来たという感じでして。今年の春に大学を卒業されて就職された朝井さん。この対談当時は就活中で、面接が終わってから対談場所にやってきたというくだりを読んで、あ~そういうのは分かるよ~と思ったのかどうかは別にして(笑)彼との対談内容は、ストンと心に落ち着いたというかね、そんな感じでした。

とまぁ、びみょーに凹みつつ、反省もしつつ、それでも、そこそこ興味深く、私なりに楽しんで読みまた。あんまり、こういった対談集とかは読まないほうなんですが、たまにはこういうのも読んでみるのもいいなぁと思いました。



・行間への思いやりをこめて。(道尾秀介)
・フツーなんて、ないのです。(江國香織)
・影のための文学を書き続ける。(朝吹真理子)
・土壇場で踏みとどまる力。(和田竜)
・ポジティブな劣等感を胸に。(朝井リョウ)
・虚構が現実に負けてはいけない。(桐野夏生)



(2012.03.031読了)





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この記事へのコメント

苗坊
2012年04月14日 00:42
こちらにもこんばんは^^読んでくださったんですね。ふふふ。何だかうれしいです。
キャンベルさんはたまにあさイチでオススメ本の解説もしてます。それにしてもこの本を読んであまりの知識量の多さに驚きました。何となく児玉さんを思い出しました。
対談相手で読んだことのある作家さんは2人だけだったのですがそれでも十分楽しめました。
あ、そうそう、朝井さんは無事に内定が決まったそうですよ。ってもう4月ですが^^;
小説を書いているという話も面接でしたそうですが、内定を決めた理由は「受けた中で1番普通だったから」だそうです。知名度とかそういうので選んでいなくて、普通にそういう事を言える会社でならきっとやっていけるよ!と勝手にオバちゃん気分で思いました^^;
すずな
2012年04月14日 13:13
>苗坊さん
はい、読みました!…って、こちらからご挨拶にいかなきゃいけなかったのに、出遅れてしまって申し訳ないです;;;TB&コメントありがとうございます!

キャンベルさんってクイズ番組でのお姿しか知らなかったんですが、知識量の多さにホント驚かされました。専門とは言え、凄いですよね~。たしかに、児玉清さんを思い出しますね。
私は珍しく全ての作家さんの作品を読んでました。
朝井さんは無事に社会人になられたようで、良かったですね。内定を決めた理由がいいですね(笑)でも、苗坊さんがおっしゃるように、そういうことを言える会社ならなんか大丈夫な気がしますね。社会人になられて、色んな経験を積まれて、また素敵な作品を生み出してくれるのを期待して待ちたいです!

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