三匹のおっさん ふたたび(有川浩)

三匹のおっさん」の続編。

待ってましたーっ!と叫びたくなるくらい、首をながぁ~~~~~くして待っていた続編でした。還暦を過ぎた3人のおっさん達の活躍を描いた痛快活劇小説。

ということだったんですが、今回はおっさん達よりも前作で影の薄かった息子世代が活躍した作品となりました。私的にはおっさん達の突拍子も無い言動に「うはうは。うはははははー!」と大笑いしたかったので、ちょびっとだけガッカリ;;;だったかなー。あくまでも”ちょびっと”だけなんだけどね・・・。


えっと、途中ですが。

ネタバレしてます!
未読の方はご注意ください!

と、有川作品ではいつものお約束文をはさんで、感想の続きを・・・(笑)







とはいえ、このシリーズ(と、期待も込めて言わせてもらおう)の魅力は健在。おっさん達の活躍はちょっと控えめだった分、息子世代が頑張ってくれちゃったからねー。

最初の章では祐希のお母さんのパート話。あぁ、貴子も頑張ったなぁと。そして、サプライズと言えばいいのか、早苗ちゃんとの交流がっ!うわ、これって、これって、これってー!と一人で大騒ぎしてしまいました(笑)どのタイミングで貴子と早苗ちゃんがお互いの立場(?)に気付くのかしら~と、すっごい期待して読んだんですが、そこは次回にお預けって感じでしょうか。貴子の方は気付いたけれど、早苗ちゃんはまだなんですよね。早苗ちゃんが祐希のお母さんと初対面するのがいつになるのか、想像しては一人ニマニマ怪しい人になってるワタクシであります(笑)

そして、前巻ではこれまた影の薄かったシゲの息子の康生さんも頑張りました。お祭りの復活の為にあれこれと奔走したり、資金集めに苦労したり。キヨの息子である健児も、なんだか美味しいところを持っていったよな~って感じだったけど(笑)でも、なんだかんだいいながら、どちらも、あのおっさん達の息子なんだな~と思えて嬉しくなっちゃいました。

もちろん、おっさん達も大活躍!本屋の万引きやゴミ問題に放火魔たちに立ち向かって、見事に解決してくれちゃいましたもんね~。・・・って、こうやって上げていくと、ちゃんとおっさん達も活躍してるじゃないか!って感じですね。私は何を読んでたんでしょう;;;

本屋の万引に関しては、新聞やTVのニュース等でも度々、取り上げられててよく見聞きする話題って感じでしたが、この”よく見聞きする話題”と感じてる事、それ事態が問題なんだよなと、改めて事態の深刻さを憂いたのでした。そして、街の本屋さんがどれだけ大変で、どれだけ頑張っているのかということをヒシヒシと感じたりもしました。

最近は、「街の本屋さん」に行く事がめっきりと減ってしまってるんですよね。ネット環境があれば24時間いつでも「人差し指でポチッ」で、ほぼ発売日に手元に本が届くという便利さ。田舎に住んでると、発売日に手に取れることって滅多に無いですからねー。この便利さに慣れきってしまってるワタシ。おまけに、本屋さんに行っちゃうと「あれも、これも・・・」というキケン(笑)があるの対して、ネットだとそのキケンも少なくってねー;;;・・・と、いろいろと言い訳もしちゃいますが、「街の本屋さん」が無くなってしまうのは、やっぱり寂しいよなとも思うので、今後はもっと「街の本屋さん」を利用しなくちゃ、と思った次第であります。


そうそう!ノリの見合い話にはビックリでした。どうなるの、どうなるのーっ!?とヤキモキしちゃったんだけど、結局、祐希と早苗ちゃんの距離がぐっと近づいただけって気がするのは私だけでしょうか。ノリさん・・・お疲れ様、って声を掛けたくなったりもしたり(笑)

あ、最初に収録されていた、須藤さんの前回までのあらすじ漫画も良かった!特に、手袋を貰った祐希のリアクションがー!これは、漫画だから描ける部分ですよね。楽しかったし、すっごい得した気分になれました。


さて、今後、果たして続編が書かれるんでしょうか。できることなら、大学生となった祐希と早苗ちゃんの恋愛話も読んでみたいし、おっさん達の破天荒ながら愛に溢れた活劇をもっともっと読みたいと思います。
ということで、強力に続編希望!です。



そして、【bonus track】ですよ!

・好きだよと言えずに初恋は、
雑誌掲載時に既読でして、その時の感想はこちら

実は、この短編は「三匹のおっさん」の文庫化の時に収録されるんだろうと思ってたので、文庫本に収録されてなくって、内心がっかりしてたんですよね。それが、まさかこの単行本に収録されているとは!と驚きつつ、とっても嬉しかったのでした。
三匹のおっさん」と「植物図鑑」のコラボでして、お話自体にも、うほうほうひょひょひょ~~と興奮し、そのコラボにさらにテンションだだ上がりしたのでした。



そして、著者あとがき。

なんかね、上手く説明出来ないんだけど、これを読んで、思わずウルウルしちゃったよー。
「私は未来の本に、未来の作家に投資したのだ」(p443)
私は自分の楽しみの為”だけ”に本を購入し、読み、気に染まないと「つまらーん」と喚きまくっているだけなんです。そんな私にも「ありがとう」と言ってくださって、こちらこそ「ありがとうございます」という気分です。。。


(2012.03.29読了)




三匹のおっさん ふたたび
文藝春秋
有川 浩

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この記事へのコメント

2012年04月18日 22:25
すずなさん、こんばんは(^^)。
今回はアラ還の活劇はちょっと少なめでしたね~。
その代わりに、周りの人々にスポットが当たって、物語にさらに奥行きが出たような気がします。
出来たら『みたび』も読みたいですね~♪

あとがきは、私もなんというか、じわじわと来ました。
私の方こそ、ありがとうございましたと…。

それから、出来るだけ、ネットでぽちっとなではなく、街の本屋さんで本を買おう、と思いました。
すずな
2012年04月19日 12:36
>水無月・Rさん
おっさんたちの活劇が少なかったのは残念でしたが、親世代ががんばってくれたので良かったです。おっしゃるように奥行きが出た気がしますね。
そして、続編も読みたいですよねー!
あとがきに泣かされました(笑)じわじわきて、お礼をいいたくなりましたよねー。
街の本屋さんにも行かなきゃ!と改めて思ったりもしましたね。便利さに負けちゃいかん!と言い聞かせ中です^^;
べる
2012年04月28日 00:20
最後の短篇、私は全然関わりに気付いていなくて、なんでこんな関係なさそうなのがいきなり入ってるんだろ?って思っちゃったんですよね~・・・ほんと、有川さん、ごめんなさいって感じでした^^;
あとがきは、ほぼ完全図書館派の私にはちょっと耳が痛い言葉でした。まったくもって、正当なことをおっしゃっているのですけれど、図書館派に対する皮肉っぽくも感じられてしまって、ちょっと肩身の狭い思いがしました^^;
すずな
2012年04月29日 07:06
>べるさん
短編は前作についていれば気づけたんでしょうけどねぇ;;;実のところ、何故、前作の文庫版に入れなかったのか疑問なんですよねー。

私も有川作品は単行本でも購入してるんですけど、それ以外は図書館で読んで気に入った作品を文庫化で購入なので~^^;基本、図書館派なんですよねー。
苗坊
2012年05月06日 22:08
こんばんは。続編が出るとは思わなかったので本当に嬉しかったです^^三匹のおっさんたちは健在でした。
ただ、おっさんたちが立ち向かう社会問題があまりにリアルで読んでいて辛いところもありました。
最後の短編はまーったく気づきませんでした。皆様凄いですねー。そういうつながりがあるなら、きっと二人はいつかどこかで出会える気がします。そう思えたらちょっと素敵ですよね。

私も図書館に勤めているからか99%は図書館の本なので^^;申し訳ないです。でも、日本全国の図書館が買ってると考えたら結構な冊数になるんですよ…なんて本もないことを考えたりする私…
苗坊
2012年05月06日 22:08
まちがえたっ!元も子もない。でした。
↑さいごのくだり^^;
すずな
2012年05月07日 15:25
>苗坊さん
おっさん達の活躍がまた読めて嬉しかったですねー!
でも、おっさん達が立ち向かう社会問題はリアル過ぎでしたけどね^^;
短編については、雑誌掲載時に読んだタイミングが良かったんだと思います。そうじゃなかったら、きっと私も気付かなかったと思います^^;

図書館本に関しては、私もリクエストする度に「これで1冊お買い上げだ!おまけに、誰かに読んでもらえる確立も増えたんだ!」…と言い聞かせてます(笑)読みたい本を全部買えればいいんでしょうけど、お財布様が許してくれないですもん。…ということで^^;
2012年11月27日 16:39
やっと読みました~。
あまりにも身近でリアルな問題ばかりで、おっさん達の活躍よりも、世情の世知辛さを感じてずーんと重たく感じています。
社会を変えるような大きな力は誰も持っていないけれども、ひとつひとつ積み上げていくしかないんだよなぁ。

読みたい本を全部買っていたら、お部屋のスペースも許してくれませんよ。笑
読書という文化が、一部の人に限定されたものにならないよう、図書館の役割は大きく、依然として本屋さんの意味もあるのです。
この本面白かった、あの本面白かったと言い続けることにも、きっと意味があると思うな。と、自分に言い聞かせてみた。
すずな
2012年11月28日 14:38
>香桑ちゃん
そうそう、リアルすぎたねぇ^^;色々と考えさせられました。そのひとつが確実にひとつ分ずつ変わってると信じていきたいね。

確かに読みたい本を全部買ってたら大変なことになりそうだ。破産確実だし(笑)
ここでウダウダと呟いていることが、読書という文化にとって少しでも意味があれば…本好き冥利に尽きるなぁ…。うん、そう信じよう☆

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