あたし、ちょっとマシーン(清瀬マオ)

うん、面白かった。
内容からすると「面白かった」と言ってしまうのはちょっと語弊があるような気もするけど、初読み作家さんだったのに文章等に戸惑うことなく、最初から物語にのめり込んで、気付けば一気読みしてました。

タイトルからして普段なら手に取らなかっただろうな~と思う本なんですが、ちょっとしたキッカケからネット上で目にしたことで興味が湧いて読んでみました。「女による女のためのR-18文学賞」受賞作家さん。最近、この賞を受賞された作家さんの作品との縁が続いています。まぁ、色々芋づる式に・・・って感じですが(笑)

学費や生活費の為にソープで働く女子大生・桃香のお話。
・・・という設定からしてなかなかなんだけど、その後の展開の方が驚きに満ちていました。凄すぎでした。

桃香が何故、拒食症になるほどに精神的に追い詰められながらも、ソープ嬢として働いてお金を稼がなければならないのか。どうしてそこまで!?と、兎に角それが一番気になる部分でした。必死というよりも悲壮感が漂いすぎてて、読んでて胸が詰まってくる。母親との確執にもなにか原因がありそうなんだけど、どうしてそんな確執が出来てしまったのかという説明もされない。気になって、気になって、ページを繰る手が止められない。でも、読めば読むほど、こう圧迫感というかね、そんなものを感じて息苦しくなってくる。桃香と一緒に、読んでるこっちまで追い詰められていくような気持ちになりました。結構、気力を使いましたねー。

おまけに、恋人や友人に隠していた「ソープで働いている」ということをネタに、見知らぬ誰かから脅迫めいたメールを受け取るようになって・・・。追い詰められていく桃香が痛々しく、そして、その相手の正体が分かった時(正体は予想通りだったんだけど)、その狂気と訳の分からない執念にゾーッとしました。

そして、明かされる桃香の過去と抱えている秘密。もうね、「えぇーっ!?」という言葉が軽すぎて使えない(使ってるけど;;;)くらいの衝撃と重苦しい現実。絶句。そこまで頑張らなくてもいいよ。もうちょっと肩の力を抜いて・・・。そんな言葉をかけたくなりました。結局、桃香って真面目過ぎるくらい真面目で不器用で一途な女の子なんですよね。必死に生きてきたんだな~と思ったら、自然と涙が溢れてきました。

ラストは、周囲の支えもあって、一歩を踏み出せた桃香の様子にホッとしました。


(2012.03.24読了)




あたし、ちょっとマシーン
徳間書店
清瀬マオ

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