朱龍哭く 弁天観音よろず始末記(西條奈加)

面白かった!
連作短編集のようになっていながら、一つの謎が最初から最後まで貫いていて、長編を読んでいるかのようでした。

今月は読書の当たり月のようで、読む本のほとんどが面白くって夢中になって読んじゃうものばかり。こういうのは嬉しいけれど、寝なきゃいけない時間を過ぎても読書に夢中になっちゃってるので、睡眠不足の日々が続いてるってのがちょっと・・・ね、な感じではあります(笑)

毎度お馴染の「ゴメスは~?続編まだーっ!?」と呟きながら読み始めたんですが、これは!これはこれはこれはっ!ゴメスを彷彿させるような、まさに「直球エンタメ時代活劇」でした。スピード感に溢れ、ドキドキハラハラの展開にページを繰る手が止められない。気付くと、最後まで一気読みでした。

主人公は、辰巳芸者の娘で長唄の師匠のお蝶、その義姉で物腰穏やかな色白美人の沙十。この二人が巻き込まれる事件の数々。そして、彼女達の周囲にはお蝶を慕う幼馴染の枡職人、ちょっと謎めいた坊主、お蝶に付き従う無愛想な若侍に、若旦那と、個性的な人々が集う。最後まで誰が味方で誰が敵なのか分からなくって、本当にドキドキしました。だって、誰も彼もが怪しいんですもん(笑)そして、お蝶の父親が残したものっていうのが何なのか、そして、その行方は・・・と、そちらも気になって、気になって。どうなる、どうなるのーっ!?の連続で気の抜けない読書となりました。

と、最後まで本当にドキドキハラハラさせられて、すっごく楽しませてもらいました。最近の西條作品は人情物が多くって、泣かされることが多かったんですが、今回はそれはなく。ただただ楽しめた、そんな作品でした。面白かった。

これ、なんだか続編が出そうな気がするんですが。どうなんでしょうねー。姉妹の活躍っぷりも楽しみですが、お蝶を巡る恋模様とかも勃発しそうで、そっちの行方も気になるところなんですけど。ま、あまり期待を脹らませすぎないように楽しみに待ちたいと思います。


(2012.04.10読了)




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