フラミンゴの村(澤西祐典)

第35回すばる文学賞受賞作。

19世紀末のベルギーのとある村で、ある日突然、妻がフラミンゴになってしまった。家族は他の村人に知られてはならないと秘密にしようとするが・・・。


ちょいとネタバレ気味です。
未読の方はご注意を。






ある日突然、妻がフラミンゴになる。気付けば村中の女がフラミンゴになっていた!

・・・な~んて、もうね、これはきっとコメディ系なんだ!と思って読み始めたんですが、予想とは違ってなかなかのブラック調でした。予想を裏切られましたが、これがなんとも不思議な魅力に満ちてまして、本の薄さも手伝って一気読み。

村中の女がフラミンゴになっていることに気付いた男たちは、フラミンゴを一ヶ所に集めて保護することになる。大切な家族が外敵に襲われないように、という配慮だったが、それがアダとなり、どのフラミンゴが自分の妻や娘であったか区別がつかなくなってしまう。

・・・って、ここだけ読むと、なんだかコメディなんですけどねー(笑)全くそんなことはなく、「うわ、きっつー」と思わず呟いてしまうくらいブラックでした。うーん、上手く書けないんですけど;;;と、とにかく、読んでみて!としか言いようがないなぁ(笑)

ブラックなんだけど、面白い。「なんだ、なんだぁ!?」という感じで、ついつい先へ先へ読んでしまうって感じでした。

最後、フラミンゴになった女たちがどうなるのかぁと思っていたら、なんとも呆気ない幕切れでして。「えーっ、そうきたか!」と拍子抜けしてたら、すっごいラストが待ち構えていました。いやぁ、これはなかなかシュール;;;そして、だから、あの時、男たちは必死だったのか!と納得。まぁ、そんな男たちを第3者の目で眺めれば、必死になる男たちの姿はなかなか滑稽ではあるんですけどねぇ。あるんですが、想像するとシュールすぎて・・・。

呆然とした気持ちで読了したのでした。



(2012.03.07読了)




フラミンゴの村
集英社
澤西 祐典

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