鷹のように帆をあげて(まはら三桃)

女子中学生が鷹匠になる!

・・・って、いくらなんでも「ありえなーい!」と思ったら、実際に佐賀の方にいらっしゃるようですね~!びっくり!まさに、事実は小説よりも奇なり、ですねー。

親友を突然の事故で無くした理央。彼女との思い出に繋がる鷹を飼い、空高く飛ばしたい、空高く彼女の元へと・・・。ペットショップで鷹の雛を眺めながらそんな思いが膨らんでいく理央。そして、鷹匠として活躍する平橋さんとの出会いを通して、鷹匠への道へと・・・。

なんと言っても、理央を取り巻く人々の温かさと優しさが心地よい小説でした。突然の事故で幼馴染の親友を亡くすという辛い経験をしたとはいえ、周囲の人々の彼女を見守る視線が心に沁みる。理央の両親はもとより、ペットショップの店長さん、幼馴染の康太、康太の両親、そして、同じクラスの舞子などなど・・・。読んでいて、ほっこりとなれるお話でした。

実は、読み始める前はもっと心を揺さぶられるお話なのかな~と思ってたんですが、そこまではなく、そういう意味ではちょっと「あれ?」って感じではあったんですけどね。でも、こういう穏やかな気持ちで読める作品っていうのも、いいなぁ~と思えました。ホッとできる。

・・・あれ。私の気持ちもちょっとお疲れ気味なのかしら(笑)


明るい康太にも実は過去があって、理央が鷹に夢中になっている姿を見て、大きな決断をする。康太よりも康太の両親の気持ちがヒシヒシと迫ってきて、ちょっと切ない気持ちになりました。もちろん、康太の気持ちにも、ね。

個人的には、理央と康太のうふふふーが読めるのかしらとか、舞子となにやら一悶着あるのかしら~とか、ちょっぴり期待したんですが、中学生の青春小説にオトナのイケナイ期待でしたね;;;思わず反省(笑)

そんな要素が無くても、十分に楽しめるお話でした。ラストはホッとできて、清々しい気持ちになれました。



(2012.03.05読了)




鷹のように帆をあげて
講談社
まはら 三桃

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