てのひらの父(大沼紀子)

評判が良かった「真夜中のパン屋さん 午前0時のレシピ」が私的には”もう一歩”って感じだったので、今作を手に取るのにちょっと躊躇してしまってました。でも、これは「真夜中~」以上に評判が良かったので、読んでみました。

面白かった。真夜中~より、こっちの方が好き。

世田谷の女性専用下宿「タマヨハウス」を舞台に、不条理なリストラで就活中の柊子、アパレルのデザイナー撫子(通称デコちゃん)、弁護士を目指している涼子という3人の下宿人と、臨時の管理人トモミさんが繰り広げる物語。

タイトルから父娘の物語なんだろうと思ってたら、随分と想像と違ってました;;;なので、最初は「あれ~?」って感じで戸惑いつつの読書だったんですよねー。途中で、これは想像とは全く違う物語なんだ!と気付くまで、びみょーな違和感を持ちつづけてしまった。思い込みってイカンですねぇ;;;

下宿人の3人が、それぞれに人生の岐路に立たされ、迷い、悩み、時には逃げ腰になってしまう。そんな時、臨時の管理人であるトモミさんが、ちょっと的外れな時もありながら、愛情一杯で彼女達の為に一生懸命になる姿が良かったです。最初はね、「げげげ、それはちょっと;;;」と思っても、トモミさんなりに必死に考えて行動してくれてるんだな~ってことが分かって、最後にはそれがとっても良い結果に繋がっていくんですよね。読んでて、彼女達がちょっと羨ましくなったりしました。

そして、トモミさんが練習していたスピーチにはジーン。涙腺の緩い私は、しっかり泣かされてしまいました。トモミさんにも色々あったんだろうなぁ。でも、だからこそ、彼女達の為にあんなに必死になれたんだろうなぁ。そんなことを思ったら、本当にね、こうグッときました。

それにしても、このタイトル。読了して改めて眺めると、うわっ;;;って感じなんですけど。だって、てのひらのに感じてるのは父の・・・の温かさな訳なんですよね。これって、なかなか、なかなか、ですねぇ・・・;;;
てか、このタイトルって、どうもシックリこないような気がするんですけど。それは私の理解不足のせいなんでしょうか;;;うーーーーむ。


ま、そこを気にしなければ、温かくてやさしい物語でした。また、トモミさんに会いたいなぁ。続編希望です!



(2012.03.01読了)




てのひらの父
ポプラ社
大沼紀子

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この記事へのコメント

苗坊
2012年03月12日 01:12
こんばんは^^
大沼さんは数冊本を出されていますが、正直真夜中のパン屋さんよりも他の作品の方が私は好きです。他の作品も読んでみてほしいなと思います^^

この作品はトモミさんが全てですよね。結構過干渉ですけど、下宿人の人たちの保護者として仕事を全うする姿が素敵でした。それでみんなの気持ちが変わっていったのもまた良いなと思います^^
またトモミさんに逢いたいですね。
すずな
2012年03月12日 12:41
>苗坊さん
そうなんですねー!他作品も読まねばです!…今年中にはなんとか^^;

何と言っても、トモミさんでしたね-!最初は「何者!?」って感じでしたが、下宿人への愛に溢れる言動が素敵でした。
また逢いたいですね。

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