サラの柔らかな香車(橋本長道)

第24回小説すばる新人賞受賞作。

なんと言っても装丁がねー!タイトルからして将棋のお話なんだろうと窺えるのに、表紙には金髪碧眼の少女。「え?どういうこと?」と、そこから興味を惹かれてしまう。それに加えて、小説すばる新人賞ですもん。この賞と相性の良い私は、手に取らないはずがないってもんですよ。

タイトルに「サラ」とついている割には、サラ本人のお話という訳ではなく、サラを巡る周囲の人々のお話という感じ。サラと出会い将棋を教える事になるプロ棋士としての夢破れた男やサラと同年代で天才との呼び名の高い少女、そして、全編を通じてあるタイトル戦の一局が描かれているんだけど、その対局相手の女流棋士。サラと出会うことによって、運命が変わっていく3人を描いた物語と言った方がいいような気がするなぁ・・・。

将棋についてど素人の私でしたが、物語として読む分には全く気にせず読めました。ただ、対局の内容とか、「そこでそうくるとは!」という部分で言うと、全くと言って良いほど理解できてないので、驚きとかね、そんなものを感じる事が出来なかったのはすごーーく残念だった。ちょっとだけでも将棋についての知識があればなぁ・・・と思いました。将棋って以前から興味はあったんだけど、なんか敷居が高くって;;;おまけに、私の周囲で将棋をやってる人っていないんですよねー。機会があったら、さわりだけでも足を踏み入れてみたいなぁと思ってますが、今のところそんな機会にはなかなか遭遇出来ずにいます。

もっともっとドロドロした部分があって良かったかもなぁと思いつつ、この先はどうなるの!?という想像力をかきたてられ、清々しい気持ちで読み終えるラストになってて、そういう意味では良かった!

うん、面白かった。



(2012.03.12読了)




サラの柔らかな香車
集英社
橋本 長道

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