プリズム(百田尚樹)

2011年本屋大賞のノミネート作に挙がってたので読んでみました。

う~~~ん;;;
「本屋大賞ノミネート作」という期待が大きすぎたのか、正直、ちょっと物足りなさのようなものを感じたのでした。


ということで、ちょっと辛口感想になりそう。
ご注意を。






解離性同一性障害、いわゆる多重人格者との恋という設定以外は、本当に普通の恋愛小説。読みながらこの設定に気付いた時には、最後はぎゅーーっと胸を掴まれるような切なさで堪らない気持ちになるのかと思ってたんですが、実際にはそこまではなくって・・・。「あ、あれぇ?」って感じで思いっきり拍子抜け。なんというかね、惜しい・・・;;;って感じ。

多重人格者との恋とで、女性には夫がいるという2重の障害を抱えた恋模様なんですが、交代人格と思いを通じ合わせてしまったというジレンマとか、切なさとかがね、描かれていない訳ではないんだけど、それがずーんと響いてこないって感じでして。主人公の女性と、なかなか一体になれないというか、そんな感覚を憶えながらの読書でした。私は、結構、登場人物に入り込んで読むほうなので、こうなるとちょっと厳しいんですよねー。気持ちは理解出来ないことはないんだけど、その気持ちや行動にまるまるっと寄り添えない感じがずっと付きまとっていて、すっごい冷静に読んじゃったなーという感覚でした。

なので、「ふーん、そうかぁ・・・」ってなんだか他人事のように読了。ツマラナカッタって訳ではなかったんだけど、可もなく不可もなくって感じ。この設定なら、もうちょっと気持ちがぶわぁーーっと溢れるような感覚を味わいたかったなぁと思ってしまうのは我儘なんでしょうか…。

あと、すっごく気になったのが、家族でもないのに治療に他人が付き添うというのはどうなのかなってこと。他にも、医師が患者のいないところで、症状やら治療方針について語るとか。これって、OKなの?と、読みながらすっごい引っかかったんですけど・・・。患者から「同席させて」と言われれば、家族とかでもなく、単なる甥の家庭教師とう立場でもOKなんでしょうか。・・・本筋とは関係ないって言われればそうなんだけど、とーっても気になったのでした。



(2012.02.13読了)




プリズム
幻冬舎
百田 尚樹

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この記事へのコメント

香桑
2012年02月16日 10:39
家族相談、職場復帰などについての職場の上司からの相談、あるいは、教育上の配慮についての教師からの相談、社会福祉に関わる関係者の付き添いなど、本人が同席を希望した場合はOKの場合もあるが、極力、本人がいない場で勝手に解説はしないものだと思います。
守秘義務がありますから。
すずな
2012年02月16日 12:49
>香桑ちゃん
お~コメントありがとう!
そうだよねぇ、守秘義務があるよねぇ^^;

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  • その人ではない人との恋

    Excerpt: 小説「プリズム」を読みました。 著者は 百田 尚樹 何かと話題の百田さんの作品ということで お初ですが 気になったので読んでみました 今作は恋愛モノながら・・・ その相手は多重人格という! そ.. Weblog: 笑う社会人の生活 racked: 2014-02-05 20:32