裏閻魔2(中村ふみ)

タイトルから分かる通り「裏閻魔」の続編。


かなりネタバレしてます。
未読の方はご注意を。。。






まさか続編が出るとは!とビックリ。目次を見て「あれ、まだ昭和初期のお話なんだ?」&「今回は10年間のお話かぁ」と軽くビックリ。読み始めて「まだ奈津に会えてないのかっ!?」とめちゃめちゃビックリ!
・・・と、ビックリ三連続でした(笑)

ということで、思いっきり予想を裏切られた続編となりました。続編が出るとは思ってなかったんだけど、すっごく面白かったし、設定も1作だけで終わらせるのはもったいない感じだったから、この続編もワクワクしながら手に取ったんですよね。でも、私の勝手な予想では、閻魔が奈津との最後の時間を過ごした後の、1作目から50年後くらいのお話かな~だったんですけどね。実際は、ほとんど時間は経過してなくって、おまけに奈津には会えてないという・・・。「なにしてんの!?」と、思わず閻魔に突っ込みを入れたくなりました(笑)

いや、冗談抜きで「はぁ!?」だったんですよねぇ。前作のラストでやっと気持ちを固めたのかと思いきや、この2作目でもなんだかウダウダしっぱなしの閻魔に、実はちょっとイライラ・・・。100年も生きてるんだからもっとしっかりせいよ!と、半端ものの「宝生」を探す熱意と同じくらいの、いや、それ以上の熱意でとっとと奈津を見つけにいかんかい!と、詰め寄りたくなりましたよ。全く、この男は何やってんでしょうねぇ。奈津の時間はそんなに残ってないっていうのに・・・。

と、恋愛目線で読むと、かなりイライラムキムキしちゃう続編でした。

ただ、恋愛要素ではなく、「戦後の混乱期を舞台に不死の力を持った男のドラマ」みたいな目線で読むと、これはこれで、すっごく面白かったんですよねー。戦争孤児である善哉との出会いから哀しい別れ。閻魔のやり切れない思いが切なかった。辛かった。また、兄弟子であり、姉の敵である夜叉との関係にも変化が感じ取れて、そういう部分も興味深く読めた。著者あとがきによると、3部作となる予定とのことで、次巻で二人の関係がどうなるのか気になるところでもあります。

ということで、次巻が最終巻なんですね~。果たして閻魔は奈津に会えるのか、閻魔と夜叉との関係はどうなるのか、恵子とはどうなるのかなどなど、気になることが沢山ありますが、それを1冊でどう決着?をつけるのか楽しみでもあり、ちょっと不安でもあり。ま、楽しみの方が大きいってのが正直なところなので、ワクワクしながら次巻を待ちたいと思います。




(2012.01.03読了)






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この記事へのコメント

べる
2012年01月26日 23:59
ほんと、閻魔何やってんのー!!って感じでしたね(笑)。奈津さんに比べて、閻魔ってよっぽどうじうじした性格ですよね(苦笑)。さっさと奈津さん見つけて自分の気持ちを伝えて欲しいですよ(手遅れになる前に!)。
善哉のことはいまいち好きになれなかったです。最初の師弟関係のまま付き合っていれば、全く違う関係が築けたでしょうにね・・・やるせないラストでした。
すずな
2012年01月27日 12:42
>べるさん
ねぇ!奈津の時間は少ないってのに、閻魔ってばうじうじしすぎですよ、ほんとにもう!また、怒りが再燃してきた^^;
善哉については、閻魔も善哉もかわいそうだなぁと思いました。二人の出会いがもっと別な形だったら…と思えてなりませんでした。とはいえ、閻魔の気持ちをちっとも理解しない善哉にはムカムカしましたけどね^^;

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