金色の獣、彼方に向かう(恒川光太郎)

2012年の読書始めはこの作品。

ということで、ようやく新年のご挨拶なんぞを・・・^^;

あけましておめでとうございます。
今年も、素敵な本との出会いと皆様との楽しい語らいを楽しみにしています。
今年はもうちょっと積極的に、ご訪問先でコメントを残したりTBを送ったりしたいな~と思っています。「忙しい」を言い訳にせず、心を亡くさないような一年を送りたい!
・・・と思ってますが、果たしてどうなることやら(笑)とりあえず、目標達成に向けて努力します!
今年もどうぞ宜しくお願い致します。


そんな訳で、お正月恒例の箱根駅伝を観戦しながらの読書となりました。今年も様々なドラマがあった箱根駅伝だったので、ついついTVに釘付けになっちゃったりして、あまり読書に集中できなかったような気もしますが(笑)新年最初の読書がそんなんでいいのか!?と思わないでもないですが、長編じゃなくて短編集で良かったな~と思った次第。

恒川さんらしいホラーというかファンタジーの連作短編集。連作とはいっても、繋がりという繋がりがある訳ではないんですよね。どのお話にも「鼬」と森というか「樹海」が登場するというだけで、内容自体には繋がりはなかったと思います。

恒川作品だな~と思える作品でしたが、ホラーよりもファンタジー色の方が強いような気がしないでもなかったかな。全くということではないんですが、そこまでゾクゾクする感じは受けなかったような・・・。個人的にはもうちょっとゾクゾクしたかったかな~という印象でした。でも、この作品自体から醸し出される雰囲気はさすが!という感じで、ぐっと心を掴まれました。やっぱり好きですね、恒川作品。

4編のお話が収録されてましたが、一番好きだったのは「風天孔参り」かな、やっぱり。風天孔にめぐり合うために団体で樹海を彷徨い、一人、また一人と風天孔に飲み込まれていく・・・。という設定が、めちゃめちゃ私好みでした。

4編について一言ずつ。

・異神千夜
蒙古襲来に端を発した物語。最後はぞぞぞーとなる恐さがありました。この作品集の中で一番、ホラーっぽさを感じた作品。

・風天孔参り
これ、旅に参加した他の人々の物語も読んでみたいな~と思いました。

・森の神、夢に還る
「私」の過去が哀しくって切なかった。そして、ラストも・・・。

・金色の獣、彼方に向かう
この作品が一番、ファンタジーって印象だったかな。最初は微笑ましいお話だな~と思ってたんですが、だんだんと不穏というかね、笑えないお話になっていきました。
この作品も好きだったんですが、私的にはこれよりも「風天孔参り」の方をタイトル作にして欲しかったな~と思ってしまいました。ま、好みの問題ですけどね(笑)




(2012.01.02読了)





金色の獣、彼方に向かう
双葉社
恒川 光太郎

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この記事へのコメント

2012年01月09日 17:27
すずなさん 明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします!
さて、恒川さんです。
最初期の作品群は大好きでした。
夜市、雷の季節の終わりに辺りですが、
それ以降、数冊読んでちょっと離れてしまいました。
最近はどうなんでしょう、こちらの記事を読んで
久しぶりに読みたくなりました!
すずな
2012年01月10日 12:35
>yoriさん
あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願いしますm(__)m

最近の作品も好きですが、実は私も初期の頃の作品の方が好きだったりします^^;この作品の前の「竜が最後に帰る場所」は初期作品と趣が似てるかなと思いますが…。
2012年01月16日 21:42
恒川さんのこの世界観にぞくぞくしますね。
風天孔参りのあの渦の中に吸い込まれてみたい、なんて、ふと思ってしまいました。
すずな
2012年01月17日 12:42
>花さん
いいですよね~恒川さん。この世界観が堪らなく好きです。
あ~分かります!私も風天孔参りの渦の中に吸い込まれてみたい、そんな気持ちになりました。
2012年06月21日 19:55
すずなさん、こんばんは(^^)。
恒川さんの和製ホラーでしたね~!特に「異神千夜」が。
あのラストは、怖いです。
風天孔参り、私はきっと風天孔に出会えない人種なんだろうなぁと思いました(^_^;)。あんまり心惹かれませんでした…。
逆に気になったのが、「金色の獣~」で大輝に時折送られてくる映像のこと。もしかしたら、あの獣が一番親しみを感じた人間は、大輝だったのではないかなぁ、なんて思いました。
すずな
2012年06月22日 12:42
>水無月・Rさん
「異神千夜」のラストは怖かったですよねー!ぞぞぞぞーっとしました。
「風天孔参り」イマイチでしたか~^^;私はどうでしょう…うーん、私も出会えないかもしれません;;;でも、このお話が一番好きでした。
「金色の獣~」は、なるほどー。きっとそうだったんでしょうね。

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