銀婚式物語(新井素子)

「結婚物語」から25年。銀婚式を迎えた陽子さんと正彦さんの物語。

うわ~もう25年なんだ!?とビックリしちゃいました。「はぁ・・・」とこのタイトルを見ただけで思わず感慨に耽ってしまいます。二人の過ぎた日々を想いつつ、ついつい自分の25年を想ってしまう。なんだか読む前からしみじみとしちゃったのでした。

それにしても、これってエッセイなのか小説なのか分からないんですけど(笑)「結婚物語」「新婚物語」の時もだったんだけど、ある程度は素子さんの実体験から書かれているっていうのは分かるんですよね。おまけに、色んなエッセイを読んでると、ここに書かれていることが「お話」だけではなく、実生活にかなり近いんだろうな~ということまで窺えるし。なので、このお話は、陽子さんと正彦くんの物語としてというよりも、素子さんの半生記みたいな感覚で読んでしまっている自分がいます。

一口で25年と言っても、本当に色んな事があったんだな~と改めて思いました。猫との別れと出会い、大切な人との別れ、本の為に(笑)建てた家、病気のこと、そして、子供(不妊治療)のこと・・・などなど。楽しい事ばっかりじゃなく、辛かったり哀しかったりということも、それなりにあった。それでも「結婚は愉しい」と最後に結ぶ陽子さん。その言葉には色んな気持ちが含まれていて、とっても重みがあります。

25年後の「金婚式物語」では、どんな25年が語られるんでしょう。きっと、同じように「結婚は愉しい」という言葉で結ばれるんだろうな~と思いつつ、25年後を楽しみに待ちたいと思います。私も健康に気をつけて、その物語をしっかり読めるようにしとかなくちゃねー(笑)



出来れば「金婚式物語」の前に、いくつかの新作長編が読めるともっと嬉しいんだけどなぁ・・・。




(2011.12.07読了)




銀婚式物語
中央公論新社
新井 素子

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