要介護探偵の事件簿(中山七里)

面白かった!
タイトルに惹かれて手に取った。連作短編集。

まずは短編の各タイトルににやり。見た瞬間に、「このタイトルってーっ!」と思わず叫びたくなっちゃいまいた。ホームズ好きにはちょっと堪らないタイトルでしたね~。これだけでテンションが一気に上昇しちゃいました(笑)

脳梗塞の為に要介護認定を受けて車椅子生活を送る大手不動産会社社長の香月玄太郎。彼が所有する土地の家から死体が見つかったが、そこは完全密室状態。警察の捜査は進まず、玄太郎は介護者のみち子を伴って犯人探しに乗り出す事に・・・。

という最初の短編は、仕事柄なのか真相が先に読めちゃって、ミステリー的にはちょっともの足りなさを感じました。が、玄太郎の物言いや、行動力にはビックリしたり、振り回される周囲の人々にちょっと同情を感じつつも笑っちゃったりと、なかなか楽しめました。

それにしても、主人公が「車椅子に乗ったおじいちゃん」ってことだったので、安楽椅子探偵物かな~と思ってたんですが、どうしてどうして!玄太郎さんは椅子に坐ってじーーっとしてるなんてとんでもない!って感じで、動き回りの毒舌吐きまくり~でしたねぇ。玄太郎の行動力に呆れたり、暴言吐きまくりに呆れつつ、思わず笑っちゃったりと楽しい作品でした。

その後のお話も、ミステリー的にはちょっと弱いかな~と思いつつも、玄太郎さんのキャラが際立っていて、どれもこれも面白かった。おまけに、「~四つの署名」はラストにジーン。毒舌吐きまくりの小憎らしいじじい(失礼;;;)って感じだった玄太郎さんの優しさと心意気が感じられて、とても素敵でした。

続編がでるのかしら・・・と思ったんですが、どうなんでしょう。もっと玄太郎さんの活躍を読みたいなぁ・・・。
そして、読了後に知ったんですが、主人公の玄太郎さんは「さよならドビュッシー」にも登場してるとのこと。そうだったのか!とちょっとショック;;;私はまたまたやってしまったみたいですねぇ(苦笑)そのうち、「さよなら~」の方も読んでみなくちゃ!



・要介護探偵の冒険
・要介護探偵の生還
・要介護探偵の快走(チェイス)
・要介護探偵と四つの署名
・要介護探偵最後の挨拶



(2011.12.01読了)







要介護探偵の事件簿
宝島社
中山 七里

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