ハナシはつきぬ!笑酔亭梅寿謎解噺5(田中啓文)

「笑酔亭梅寿謎解噺」シリーズ5作目にして最終巻。

1巻はタイトル通り「謎解噺」ということでミステリーでしたが、巻を重ねる毎にミステリー色は薄れていったシリーズでした。途中から主人公である竜二の青春物語って感じになってましたね~。でも、これはこれで面白かったので新刊が出る度に読んでたんですが、いよいよ最終巻となってしまいました。正直、もっと続くのかな~と思ってたので、最終巻にはビックリだったんですけどね~。

それにしても、落語家に弟子入りしたもののなかなか「落語」に集中できない竜二。あっちフラフラ~こっちフラフラ~で、読んでるこっちがヤキモキしちゃいます。「そろそろ落語に集中しなさーい!」と喝を入れたくなっちゃいます(笑)果たして最後には「噺家」としてやっていこうという覚悟を持てるのか、どうやったら持てるようになるのか、ワクワク(とちょっとだけハラハラ)しながら読み始めました。

いきなり売れっ子ですよー!もう、びっくり(笑)TV番組で口にした一発ギャグで一躍時の人となってしまった竜二。事務所からは落語を禁じられ、ギャグを認めない師匠にばれないよう、ビクビクしつつ、忙しさに翻弄されていく竜二。大丈夫なのかなぁ?と、読み始める前のワクワクはどこへやら~という心地で読み進めました。

その後も、兄弟子から訴えられたり、小学生の兄弟子と落語対決をすることになったり、そして、父親が分かったりとハラハラドキドキの連続でした。そして、バイク事故で噺家の命である声を失ってしまい・・・。

最後は師匠の優しさや愛を強く感じ、竜二も噺家として一人前になったんだ!と思えたりもして、本当に良かったな~というラストでした。ちょっとウルウルしたりもしちゃったし・・・。
でも、これが最終巻だと思うと、最後がちょっと物足りないかなぁ。案外、あっさり終わったラストだったなぁという印象でした。まぁ、これはこれで良かったのかもしれませんが、「最終巻」だと知らなければ続編を期待したことろでした。

何はともあれ、謎解噺から青春ドタバタ劇を楽しませてもらったシリーズでした。面白かった。




・堀川
・上燗屋
・二番煎じ
・花筏
・狸の化け寺
・子ほめ
・地獄八景亡者戯


(2011.11.24読了)






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この記事へのコメント

べる
2012年02月22日 23:45
最終巻までフラフラしてましたね、竜二(苦笑)。なんでそこで、やっちゃいけないって言われてるのに、やるんだー!って、要所要所でツッコミたくなりました(最後にバイクに乗るシーンとか特に^^;)。でも、落語を失って初めて、竜二が本当に落語が好きだと気付くところは良かったです。梅寿との師弟落語のシーンも良かったですね^^私はなかなかいい終わり方だと思いましたよー。
すずな
2012年02月23日 12:34
>べるさん
最後までフラフラしてる竜二を思いっきり叱り飛ばしたくなりましたよー(笑)
私もべるさんと同じくツッコミまくりで読みました!ハラハラしましたが、最後はちゃんと気付いてくれたので良かったです~。ホッとしました。
2012年03月01日 20:44
すずなさん、こんばんは(^^)。
そうなんですよ~、ホントどうしてあんなにふらふらしてるんですかね(笑)。
でも、最後は師匠の力技で落語への道を取り戻したんだから、凄いのですよやっぱり。
本作後半に限っては、師匠の師弟愛に脱帽です!
ただし、やっぱりムチャ振り師匠だと思うんですよねぇ(笑)。
すずな
2012年03月02日 12:44
>水無月・Rさん
竜二のふらふらっぷりには本当にやきもきさせられましたよね~!まったく!…と、今でもぶつくさ言いたくなってしまいます(笑)
師匠愛には泣かされましたが、まぁ、確かにあれはムチャ振りでしたね^^;でも、それで竜二が噺家への決意をしてくれたので良しってことで(笑)

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    Excerpt: 田中啓文さんの「ハナシはつきぬ!笑酔亭梅寿謎解噺5」。 青春落語ミステリー、波乱万丈の最終巻! 苦し紛れの一発ギャグで売れっ子タレントになった笑酔亭梅駆こと竜二。事務所からは落語を 封印さ.. Weblog: ミステリ読書録 racked: 2012-02-22 23:40
  • 『ハナシはつきぬ! 笑酔亭梅寿謎解噺5』/田中啓文 ◎

    Excerpt: 梅寿の〈バ〉は、バイオレンスの〈バ〉~♪(笑)。 田中啓文さんの『笑酔亭梅寿謎解噺シリーズ』、大好きですよ私!! なんとも言えない、このテンポの良い関西ノリと師匠のボケ(多分本気の言い間違い)&弟.. Weblog: 蒼のほとりで書に溺れ。 racked: 2012-03-01 20:29