涅槃の雪(西條奈加)

なんだかんだとバタバタと時間が過ぎてしまっている今日この頃。気付けば、1ヶ月前に読んだ本の記事を書かなきゃいけない羽目に陥っておりました~;;;まさに、「なんてこったい。」ですよー。積読本もですが、書かなきゃいけない記事も山となっております。はぁ・・・。ということで、読んだ時の気持ちを思い出しつつ、短め感想で。


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北町奉行所で吟味方与力を務めている高安門佑を主人公に、天保の改革を推し進める水野と江戸庶民の人々の間で奔走する姿を描いた連作短編集。

主人公の上司が、あの「遠山の金さん」なんですよねー。主人公である高安門佑は、新任としてやってきた金さんに気に入られて、庶民の暮らしぶりなどを毎日、伝える話し相手にされてしまう。困り果てながらも、幕府の締め付けに翻弄される江戸庶民の為に働く姿は、読んでいて自然と応援したくなるものがありました。

高安の仕事の面でのお話も興味深く面白かったんですが、プライベートな方もかなり面白くって・・・。ある事件をきっかけに元女郎であるお卯乃を引取り、同居する事になったんだけど、彼女との関係がなかなか・・・。進展しそうで進展しない。読んでるこっちはヤキモキしちゃいましたよー。おまけに、強烈な姉上まで登場しちゃって・・・。どうなるの、どうなるのーっ!?とハラハラし通しでした。

最終話では、「そうなったかぁ・・・」とかなりがっかりさせられたんですが、最後の最後で「そうきたか!」の展開にホッと胸を撫で下ろしたというよりも、良かったよーぅと思わずホロリとさせられました。姉上ってば、やるじゃないか!と、結構キライキャラに分類されたた彼女の好感度が一気に上がりました。実は情の深い優しい女性だったんですね。そして、彼女のその後にも思わず喝采。いや~「してやったり」って感じでしたねー。同じ女性として、なんというかね、本当に胸のすく思いがしました。

途中、幕府の苛烈な締め付けや、ままならない思いに堪らない気持ちになったりもしましたが、最後はスッキリニッコリのラストでした。

うん、面白かった。



(2011.10.27読了)




涅槃の雪
光文社
西條奈加

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