チヨ子(宮部みゆき)

ホラー&ファンタジー5編を収録した短編集。

どれかは読んでるのがあるかな~と思いながら読んだんですが、幸いにしてすべて未読作品でした。ファンタジーもの、ホラーもののどちらもあって、ちょっとほっこりしたり、ゾクッとしたりで宮部さんらしい短編集だなぁーという感じ。バラエティに富んでいると言えばそうだし、まとまりがないと言われれば、それもそうだなーと思える作品集(笑)・・・って、どっちじゃ!って突っ込みは無しで。

ひとつひとつを読むと、それぞれ味があって楽しめるんだけど、読了後に何かしらちょっと物足りなさを感じてしまったんですよね~。インパクトが弱いっていうかなんというか・・・。もうちょっと何かが・・・と思わずにはいられない感じ、かな。楽しめなかったという訳ではないんだけど、「宮部作品を読んだ!」という充足感、満足感というものがちょっと薄いような・・・。短編集だからかなぁ。

なんだか、煮え切らない感想ですねー;;;


・雪娘
20年前に殺された同級生は・・・。こういう風なお話は好きなんですが、真相が全く予想通りでして。っていうか、こういうパターンって割合よく読むような・・・。なので、もうひと捻り欲しかったかなぁと思っちゃいました。

・オモチャ
ラストがね、ちょっと寂しいというか、切ない。私も実は経験があるんですが、人の悪意の交じった噂話って怖いですよ。それもね、その通りならまだいいんですが、事実と違ったりするんですよねー。聞いてビックリ&ゾッとした経験がありますもん。ホント怖い。

・チヨ子
表題作。私ならどんなぬいぐるみやおもちゃに見えるんだろう・・・とあれこれ想像しちゃいました。実は、ぬいぐるみとかにあんまり固執(って表現は違うような気もするけど)した経験がないんですよねー。なので、想像しても浮ばなかったという(苦笑)なので、私の姿を見てみたい!と結構、真剣に思っちゃいました。興味あるなー。ちょっと切なさも感じながら、ほっこりできる作品でした。

・いしまくら
一番好きな作品でした。お父さんと年頃の娘の関係が、なかなかリアリティがあって(笑)思わず「お父さん、がんばれ!」と声援を送りたくなりました。「大丈夫か?」と思っていた娘のレポートが、意外なところから真犯人に辿り着いて。おぉ!とこっちまで嬉しくなっちゃいました。父親が娘と自分の過去の姿をオーバーラップさせるラストのシーンが好き。お父さんの複雑な心境が・・・(笑)

・聖痕
・・・これ、ちょっと合わなかった;;;うーーん、うーーーーーん;;;って感じ。宮部作品でダメって言うのは初めてだったような気がします。短編集の最後がこの作品っていうのが、ちょっとガッカリ。。。



(2011.10.13読了)



チヨ子 (光文社文庫)
光文社
2011-07-12
宮部 みゆき

Amazonアソシエイト by チヨ子 (光文社文庫) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル


この記事へのコメント

苗坊
2011年11月02日 22:50
こんばんは^^
この短編集って今までの宮部さんが書かれた作品をまとめたものって言う感じで昔のものも多いんですよね?
だからか確かに宮部さんが書いた作品!とガッツリは思わなかった気がします。
それぞれ良かったですが。
私も聖痕はちょっとダメでした^^;いろいろいただけなかったです。
すずな
2011年11月03日 12:38
>苗坊さん
あ~確かに、ちょっと物足りなさを感じたのは、新旧とりまぜてあるからだったのかもしれませんね~。
苗坊さんも聖痕はダメでしたか^^;この作品はちょっと…でしたよねぇ;;;

この記事へのトラックバック

  • チヨ子 宮部みゆき

    Excerpt: チヨ子 (光文社文庫)著者:宮部 みゆき光文社(2011-07-12)販売元:Amazon.co.jpクチコミを見る 「雪娘」前田あかりの家の留守電にかつての小学校の同級生からの声が入っていた。学校.. Weblog: 苗坊の徒然日記 racked: 2011-11-02 22:49
  • 『チヨ子』

    Excerpt: 着ぐるみののぞき穴から見た人々は。 宮部みゆき著『チヨ子』 Weblog: 三毛猫《sannkeneko》の飼い主の日常 racked: 2012-08-07 18:30