チュウは忠臣蔵のチュウ(田中啓文)

タイトルからも想像出来る通り、まさに”忠臣蔵のパロディ”。ずーーーーーーっと前から読みたい!と思ってはいたんですがなかなか手が出ず;;;今回、ようやく手に取れました。

各章の冒頭が講談風になっていて、とある人物の語りで展開される四十七士の物語。「実は忠臣蔵の真実は・・・」というもので、それはそれは想像も出来ないような真実が待ち受けていました。最初は「まじですか!?」とイチイチ驚いてたんですが、その都度「えぇーっ!?」と驚いてたら身が持たないくらいでして。いや~楽しませて貰いましたね~!そうそう。講談師の正体は最後に明かされるんですが、それも「おぉっ!」という人物で物語とは違った部分でも楽しませて貰いました。

忠臣蔵のきっかけとなった松の廊下での刃傷騒ぎ。先ずは、このきっかけが・・・。内匠頭のコンプレックスが原因で、吉良様は本当の本当に被害者。そして、5代将軍綱吉が強いた「お犬様」の悪法も絡んできたりするところは、なんというかね、現代でも似たようなことがあるんじゃないかなぁ・・・、きっとあるに違いない、と思わせる。不都合な部分を隠そうと必死になるところとか、なんか憶えが・・・。そういうチクリと効いた風刺がいい。

昼行灯と噂された内蔵助は本当に昼行灯だったというのも笑えた。行き当たりばったりの成り行き任せ、大きな勘違いも絡んで、あっちこっちに転がっていく浅野家中の面々。内蔵助の一言々に右往左往させられる人々が可哀想というかなんというか・・・。などど同情しつつ、読んでるこっちとしては、ついつい笑ってしまったんですけどねー(笑)いや~、もうね。そうきたか!そうくるのか!と意外な展開の連続についていくのがやっとでした。

まさにパロディ!最初から最後まで楽しませてもらいました。さすがに、これが真実ってことはないでしょう・・・と思いつつ、実はこっちの方が真実に近いのかも・・・と思いたくなってくるような物語でした。楽しかった。



(2011.10.01読了)



チュウは忠臣蔵のチュウ
文藝春秋
田中 啓文

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