光待つ場所へ(辻村深月)

3つの短編を収録したスピンオフ集。

着々と辻村作品を読破しております。新刊が出る度に「読みたいよー!」の気持ちをグッと堪えて「出版順に。出版順にっ!」と言い聞かせるのが大変です(笑)目標は年内に既刊本全てを読了すること。今年も残り3ヶ月。頑張るよー!

短編集とは知らずに手に取ったので、ちょっとガッカリしつつ読み始めました。おまけに、スピンオフというのも知らなかったんですよねー。読みながら「あれ?もしかして・・・」という感じでした。情報収集も大事ですね;;;

相変わらず辻村さんって抉るなー。ホント、読んでて痛いんですよね。奥底に仕舞っている、あまり人には知られたくないような感情を、実は自分もしっかり持ってるんだと否応なく突きつけられるような、そんな心地になります。時に、過去の傷口を突付かれるようなこともあったり・・・。それでも、読むのを止められないのが辻村作品なんですよね。なんなんでしょうね。


・しあわせのこみち
冷たい校舎の時は止まる」のスピンオフ。
どうもね、デビュー作であるこの作品は記憶してる部分が少ないって言うか、うろ覚えみたいなんですよねー。以前もスピンオフ作品を読んで「ん??」となった事があったんですよね。今回も同じく。誰が、若しくは、どこが、あの作品と繋がっているのかってのが、いまいちピンとこないっていうか・・・;;;再読しなきゃ、という気持ちを強くしたスピンオフでした。
で、これは痛い作品でした。でも、まぁ辻村作品だなーと思える作品でもありました。

・チハラトーコの物語
スロウハイツの神様」のスピンオフ。
これもやっぱり最初は何のスピンオフなのか分からずー。最後の方で環が登場して「うわ!スロウハイツだーっ」と思った次第。彼女の名前って作品中に登場してましたっけ?憶えてないんですが・・・;;;これも痛かったけど、環と再会してからの展開というかね、それは良かったなー。

・樹氷の街
凍りのくじら」と「名前探しの放課後」のスピンオフ。
3編の中ではこれが一番好き。さすがにこれは、すぐに何のスピンオフかは分かりましたよー(笑)彼らの中学生時代のお話が読めて嬉しかった。あ~彼らは確かに、こんな中学生生活を送ったんだろうなぁと思えるようなエピソードでした。そして、多恵さんや理帆子まで登場したのにはテンションがかなり上がりましたねー。最後の多恵さんの言葉にグッときて涙腺が緩んじゃったのはいつものこと~(笑)


読み始めた時は、短編集と知ってちょっとガッカリしたんですが、読み終わった後には心地よい充足感と満足感を感じられました。ゲンキンなものですねぇ(笑)
うん、面白かったー!




(2011.09.25読了)





光待つ場所へ
講談社
辻村 深月

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この記事へのコメント

べる
2011年10月04日 07:18
私も『樹氷~』がベストでした。郁也と多恵さんの関係がとっても良かったですね。ラストの理帆子登場にもニンマリ、でした。
『チハラトーコ』のチハラトーコを全然覚えてなくて、こんなひと出てきたっけ??と終始首を傾げながら読んでました^^;ブログのお友達から『太陽の坐る場所』ともリンクしていることを教えて頂いたのですが、正直そっちも全然ピンと来なかったという^^;そのうち、辻村作品全リンク相関図みたいなの、作って欲しいですよねぇ・・・(でも、見ても覚えてなかったりして^^;;)。
すずな
2011年10月05日 12:44
>べるさん
「樹氷の街」良かったですよねー!郁也と多恵さんもですが、中学時代の彼らの関係も良かったです。
べるさんも「チハラトーコ」は分からなかったんですね!お仲間を見つけられてちょっとホッとしたり(笑)そして、べるさんのブログで繋がりが分かって嬉しかったです♪

辻村作品全リンク相関図!それは欲しいです!誰か作ってくれないでしょうか…。←あくまでも他力本願な私^^;

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  • 辻村深月/「光待つ場所へ」/講談社刊

    Excerpt: 辻村深月さんの「光待つ場所へ」。 T大学2年の清水あやめは、一般教養の『造詣表現』を履修する為に提出した自分の絵に自信を 持っていた。大学の桜並木、燃えるような赤い色で咲いている桜の間を通る.. Weblog: ミステリ読書録 racked: 2011-10-04 07:13