峠うどん物語(上・下)(重松清)

は~~泣いたぁ・・・。ぼろぼろ。。。

市営斎場の前に建つ一軒のうどん屋を舞台に、その「峠うどん」を営む老夫婦、語り手である中学生の孫娘、そして、命の旅立ちを見届ける人たちを描いた物語。

覚悟はしてたとはいえ、ぽろぽろぽろぽろと泣きまくりな読書となりました。重松作品って、どうしても涙腺を刺激されまくっちゃうんですよねー。感情を大きく揺さぶられるので、読むときは覚悟が必要。なので、時には「今はちょっと・・・;;;」と読むのを躊躇する時もある。逆に、「読みたいっ!」と強く思うこともあるんだけどね。重松作品ってなんだか不思議な魅力があります。

斎場の前でうどん屋を営む老夫婦。この二人の生き方を通じて、人の”生”と”死”を目の当たりしに、”命”について考える中学生の孫娘。父親、同級生、馴染みの医師達という身近な人々や父親の教え子である小学生が、どう死と向き合うのかを見つめながら最後は自分が死と向き合う事になる。エピソードのひとつひとつがグッと胸に迫り、もうね、「泣かずにいられるか!」って感じでした。予想通り、涙腺緩みまくりの読書となりました。

どの章が、とは言えないくらい、全ての章が哀しくありながら優しさに満ち、心に沁みるお話でした。その中でも特に上巻の「メメモン」と下巻の「本年も又、喪中につき」が強く印象に残ったかな。小学生と老医師が”死”と向き合うお話でした。あと、最終章もね。

人は必ず死を迎える。そして、多かれ少なかれ誰かの死と向かい合う瞬間があります。その時をどう迎えるのか。どう向き合うのか。読みながら、そんなことをあれこれぐだぐだと思いました。色んな人の顔が浮んでは消え、浮んでは消え・・・。今までの人生の中で、この作品を読んでるときが一番、「死」について考えた時間だったかもしれません。



◆上巻
第一章 かけ、のち月見
第二章 二丁目時代
第三章 おくる言葉
第四章 トクさんの花道
第五章 メメモン

◆下巻
第六章 柿八年
第七章 本年も又、喪中につき
第八章 わびすけ
第九章 立春大吉
第十章 アメイジング・グレイス


(2011.10.09読了)




峠うどん物語(上)
講談社
重松 清

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峠うどん物語(下)
講談社
重松 清

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この記事へのコメント

苗坊
2011年10月29日 21:50
こんばんは^^
いやぁ~・・・良かったですよね。
どの作品も人と人との関わりが本当に素敵でちょっと悲しくて。「死」とちゃんと向き合っている、素敵な作品だったと思います。
おじいちゃんは多くを語らないですけど、その分言葉の重みを感じます。格言が多かったですよね^^
すずな
2011年10月31日 12:47
>苗坊さん
良いお話でしたね~。
この作品を読みながら、私自身も「死」についてあれこれ考えたりもしました。その時がきたら、逃げずにちゃんと向き合いたいものです。。。
そうそう。おじいちゃんは寡黙な分、その言葉に重みが感じられました。

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