そして、警官は奔る(日明恩)

それでも、警官は微笑う」に続くシリーズ2作目。職場の同僚に借りた本。

蒲田署に異動となった武本が遭遇した幼女監禁事件。その事件をきっかけに、不法滞在外国人や幼女人身売買、虐待と様々な事件が炙り出されていく・・・。


ちょっとネタバレしてます。
未読の方はご注意を。




ラストはスッキリ解決なんです。・・・まぁ、大団円!というような解決ではないんだけど。よく考えてみるとスッキリ!とまではいかないんだけど;;;でも、それなりにキチンと解決するんです。でも。でもね、途中の内容が酷すぎて読後感が悪い。悪すぎるーっ!んですよ。読み終わった後もその気持ちをすんごい引きずっちゃって・・・。ううううう;;;

特に、途中で明かされる武本の新しい相棒である和田の過去が悲惨すぎて・・・。悲惨というか残虐というか・・・上手く言葉では言い表せないんだけど、もうね、読んでて気持ち悪くなった。元々そういう性癖があった訳でもない彼らが、10歳の少女にまで・・・。10歳といえば・・・と想像した時に浮んだのは姪っ子の顔。ちょうど同じくらいの年頃なんですよね。彼女が・・・と想像しちゃったのもいけなかったんでしょうね。もう、気持ち悪いというかなんというか、全身が総毛立って鳥肌ものでした;;;サイアク;;;そして、その想像を置いといても、彼らが犯した元々の罪は詐欺なんですよね。人を騙して罪に問われた彼らだったのに、摘発&逮捕されたことがキッカケで簡単に暴力にシフトしていくのかと思うと、そっちにもゾッとしました。

真相の方はね、最初から「めぐみが怪しい」と疑って読んでたので、ほぼ予想通りって感じだった。なので、そこに関しては「やっぱりね」で驚きもなく淡々と・・・。そういう意味では、物足りなさも感じないでもないかなー。

でも、そこをカバーするような重いテーマで読み応えがありました。外国人の不法滞在、幼女人身売買、虐待などなど。考えさせられる問題ばかり。そして、警官として法を遵守することと、人として優先させる道のふたつを両立出来ない時はどうしたらいいのか。それについて武本が答えた「両立するように努力する」という言葉が重く心に響いた。それを実践し、ただひたすら、傍から見てると愚直すぎるくらいに自分のやるべきことを淡々とこなしていく武本の姿に感動すら覚える。潮崎が懐くのもわかるよなーと思えました。

そうそう!今回は潮崎は登場しないのかなぁ・・・と思いながら読み始めたら、結構重要な役どころで、そこはちょっぴり嬉しかったり。彼はなんとなく好きなんですよねー。なんとなく、ですけど(笑)次作では潮崎完全復帰なんでしょうか。そう願って楽しみにしたい。




(2011.08.26読了)




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