トロイメライ 唄う都は雨のち晴れ(池上永一)

トロイメライ」の続編。

前作「トロイメライ」はドタバタ劇那覇版捕り物帳って感じでしたが、今作は前作で主人公だった武太は脇役に徹しましたという印象。ドタバタ劇という雰囲気はすっかり影を潜めてました。より、人情物というイメージが強くなったみたい。個人的にはこっちの方が好き。

6つの短編が収められていたんですが、その中の「琉球の風水師」は既読でした。これを読んだ時には、この「トロイメライ」を読んでなかったので、感想で変なコメントをしてますねー(笑)読み返して思わず苦笑しちゃいました。

他の5編も、そのどれもがとっても切ないお話ばかりのような印象でして。ぎゅーっと胸を鷲掴みにされたような、そんなお話でした。特に「雨後の子守唄」はね~、子供を想う母親の気持ちが胸に迫ってきました。そして、人情味溢れる粋な裁きに喝采。ついつい涙腺が緩んでしましました。 この中では一番好きかな。

でも、それ以外のお話もそれぞれ好きで、「これはちょっと;;;」と思えるのはなかった。どれもこれも、それぞれ好き。短編集でこういうのも珍しい。

読み終わって、心に沁みる良いお話を読んだなーと思える作品でした。前作を読んだ時にはそこまで思わなかったんですが、このシリーズはもっと続いて欲しい!もっともっと読みたい!と思いました。是非、続編を書いて欲しい。




第一夜 間切倒
第二夜 職人の意地
第三夜 雨後の子守唄
第四夜 那覇ヌ市
第五夜 琉球の風水師
第六夜 芭蕉布に織られた恋


(2011.07.21読了)




トロイメライ 唄う都は雨のち晴れ
角川書店(角川グループパブリッシング)
池上 永一

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