四色の藍(西條奈加)

うん、面白かった。

夫を殺された藍染屋の女将が、同じような事情を抱える女たちと一緒に仇討ちに挑む。事件の真相とは。そして、犯人は・・・。

ミステリ色の強い時代小説。西條さんの作品は、人情味が溢れてて、ついつい涙腺が緩んでしまうという作品が多いんですが、これも同じ。ただ、そこまで涙腺を刺激するってほどではなかったかなぁ・・・という気もします。

なんといっても、夫の仇討ちに挑む藍染屋の女将、環がかっこいい。気風の良い姐さんって感じで、頼り甲斐があって、人情に溢れてて、ちょっと気が強い。凛とした姿が物語全体から滲み出ていて、読んでてすっかり環ファンになってしまいました。

また、環と共に仇討ちに挑む他の女たちも、それぞれの事情や哀しみを抱えつつ、必死で生きてる姿に惹かれました。きちんと一人で立っている人っていうのは、それだけで何かしら惹きつけられるものがありますね。環だけじゃなく、みんなに声援を送りながら読んでしまいました。まぁ、ちょっと暴走気味の伊織には、かなりハラハラさせられちゃったけどさぁ~。こら!大人しくしとかんかい!気持ちは分かるけど、そこはちょっと我慢せんかい!と、ついつい突っ込みたくなってしまいました(笑)

最後は意外などんでん返しが待っていてびっくり!新堀の事情はそういうことだろうとは想像してましたが、「し、東雲屋ーっ!」って感じでして。まさか、そうくるとは思わなかったなぁ・・・。うーん、まんまと著者の引いたレールの上を進んでしまったようで、ちょっと悔しい。

最後は、みんな色々あったんだけど、それぞれの「幸せ」に辿り着けたようでホッとできた。相変わらず読後感の良い読書となりました。




(2011.06.18読了)




四色(よしき)の藍(あい)
PHP研究所
西條 奈加

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