図書館危機 図書館戦争シリーズ③【文庫版】(有川浩)

シリーズ3作目。もちろん、何度目になるか分からないいくらいの再読。初読み時の感想はこちら


そろそろ感想をUPしなきゃな~とようやく重い腰を上げました。この文庫が発売される前に、俳優の児玉清さんがお亡くなりになりました。有川ファンの中には結構な割合で「稲嶺司令=児玉清さん」な方がいらっしゃると思うんですけど、私も例外ではなく。もし、まかり間違って(笑)、この「図書館戦争」が映像化されたとしたら、そしてその時、稲嶺指令役が児玉さんなら、もろ手を上げて大歓迎しちゃうだろうと思ってました。その児玉さんが、よりによって、この巻が発売される直前にお亡くなりになる。タイミングが良すぎて、怖いくらいでした。最後の章を読みながらかなりキマシタ;;;

という訳で、なかなか感想を書く気になれなかったんですが、そろそろUPしないと後が詰まってきて・・・;;;プレッシャーがこれ以上キツクならない前に、気力を振り絞ることに。・・・ってのは、ちょっと大袈裟だけど(笑)


*****

王子様卒業宣言から痴漢に禁止用語に里帰り、そして、稲嶺司令勇退と、てんこ盛りな巻でした。お陰さまで、いつも以上に爆笑したり、怒ったり、憤ったり、悶えたり、泣いたりと忙しい読書となりました(笑)

でも、この危機ではね、なんといっても『・・・・・・ぽん』(p330)でしょう!もうね、くるぞ、くるぞ。次よ、次ーーーーっ!と、期待を脹らませながら読み進め、何度目か数える事も出来ないくらい読んでるのに、その度にヤラレちゃうという(笑)
だって!堂上教官に耳元で、なんだよーっ。冷静でいられるはずがない。郁ちゃんが羨ましすぎるぅぅぅぅぅ。
・・・と、初めて読んだ時よりは、冷静な文章になってるような気がするんだけど。どうかな(笑)その後、二人でカミツレの花を眺めつつ、お茶のお約束をしたりと、萌えポイントも満載でありました。お茶だよ、お茶!・・・うへへへへへへへと、その後の展開を思い返してアヤシイヒトになってしまったりしたのはご愛嬌(笑)

昇任試験では、意外なことに(失礼)郁ちゃんが大活躍でして。その反動のように、オタオタ手塚が見れたのは、なかなか楽しかったですねぇ~(笑)カワイイやつ。・・・とかってね、このシリーズを最後まで読んでからだと、どうも手塚愛が増してるような気がします。初読みの時は、ここまで手塚に対して思い入れっていうのは無かったような気がするんだよねぇ。「カワイイやつ」なんて言葉は、絶対に出てこなかった。それがね、文庫版になってから読み返してみると、すんごく可愛くってさ~。弟みたいな感じで、ついつい頭をかいぐりかいぐりしたくなってるワタクシがおりますです、ハイ。

そして、泣かずにはいられなかったのは、稲嶺司令勇退。先にも書いてますが、児玉さんのご逝去と重なって、いつも以上に涙腺が緩かったような気がします。最後の敬礼場面では、有川さん同様、私も心の中で敬礼しつつ溢れる涙を押さえる事ができませんでした。ここで退陣させざるをえなかったのは、本当に残念でした。

「ねじれたコトバ」で登場する「床屋」が、軽度とはいえ実際に放送禁止用語になっているというのはビックリですね。今だに、どうして禁止用語になってるのか意味がわかりません。そして、TVアニメ化された時に「内乱」での鞠江ちゃんエピソードがカットされたというのも、ね。DVDでは特別特典として収録されてるんですが、TV放映出来なかった理由が、これまたわかりません。敏感になる必要はあると思いますが、過剰な”敏感”は不自然さも生むんだなぁ・・・ということを、この図書館戦争シリーズで改めて感じたのでした。

次はいよいよ、本編最終巻である「革命」です!初読みではないのに、この期待感、ジレジレ感はなんなんでしょう(笑)一ヶ月が本当に待ち遠しい!!早く読みたいよーーーぅ。



・ドック・ラン
文庫化にあたって、アニメ化された時に発売されたDVDの初回限定特別付録だった短編の中で、今回はこの「ドック・ラン」を収録。その時の感想はこちら

最初に読んだ時より、極甘成分が少なめなような。。。時系列の関係で、ちょっと変わってるからかなぁ・・・。うっほほほほほーーーっ、うひょーーーっ、というのがちょっと大人しめだったような気がします。って、DVDの時のテンションが異常だったんだよ!と言われればそれまでですが(笑)犬の飼い主に対する態度とか、犬への態度とかね、どれをとっても堂上教官がカッコよいですねー!惚れ惚れしちゃいます。最後の頭ぐしゃぐしゃは・・・「ワタシもされたーーいっ!」と思っちゃいます(笑)いいなぁ・・・郁ちゃん。羨ましすぎる。

さて、次の革命にはどの短編が収録されてるんでしょう。「マイ・レイディ」かなぁ・・・と思ってますが。どうかな。


・文庫化特別対談 有川浩×児玉清 その3
いつも以上に、丁寧に読んだ。児玉さんの言葉ひとつひとつを噛み締めるように。
相変わらず、濃い対談だったんだなぁと思った。5冊分に分けても、1冊1冊のどれもが読み応えがある。今回特に印象的だったのは最後の「漢字をひらがなにした時 消えてしまうものはないか?」っていう部分。「博多」を「はかた」にしたら、やっぱり違うよなーと思う。今まで意識したことはなかったけど、有川さんの作品って漢字が多いかな?次からは、そこら辺も気にして読んでみようと思った。・・・無理かもしれないけど(笑)


そして、最後になりましたが。
改めて、児玉清さんのご冥福をお祈り致します。。。



(2011.05.23読了)



【図書館戦争シリーズ】
**図書館戦争
**図書館内乱
**図書館危機
**図書館革命
**別冊 図書館戦争Ⅰ
**ドッグ・ラン~図書館戦争 DVD SPECIAL STORIES 1
**別冊 図書館戦争Ⅱ
**プリティ・ドリンカー~図書館戦争 DVD SPECIAL STORIES 2
**マイ・レイディ~図書館戦争 DVD SPECIAL STORIES 3
**ジュエル・ボックス~図書館戦争 DVD SPECIAL STORIES 4
**ウェイティング・ハピネス~図書館戦争 DVD SPECIAL STORIES 5
**図書館戦争【文庫版】
**図書館内乱【文庫版】









図書館危機 図書館戦争シリーズ3
角川書店(角川グループパブリッシング)
有川 浩

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この記事へのコメント

2011年06月03日 17:32
革命が待ち遠しい一人です。
危機も何度も読んじゃうんですよね。名台詞満載で、選びかねました。

なんというか、文庫化されたことが今だということに、不思議な縁のようなものを感じました。
小説は現実の合わせ鏡にどこかなっていて、面白がる中にも透けて見える背景があって。
そこに詩人の直観で先取りされていた世界のありようなものに気付いて、考えさせられる。
ことに、言葉と差別の問題は、本当に難しい。
すずな
2011年06月04日 12:41
ホント次が待ち遠しいね。
私もツボな部分を全部書いちゃうと、とんでもなく長くなりそうで(笑)なんとかこれだけに絞りました~(笑)

色んな部分で文庫化のタイミングが合いすぎて怖いくらいだったね。殊にこのシリーズは、小説は小説の中だけであって欲しかったと思うところの多い作品だから余計に…ね。

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  • 図書館危機:図書館戦争シリーズ3

    Excerpt:  有川 浩 2011 角川文庫 この巻は好きなのだ。なんと言っても玄田さんがかっこいい。玄田さんのための、玄田さんのファンのための巻である。 愚痴をこぼしながら順応したほうが楽。(p.164) そんな.. Weblog: 香桑の読書室 racked: 2011-06-03 17:09